「コーヒープリンス」から13年...37歳を迎えるキム・ドンウクの"再発見"

2007年の韓国放送時には最高視聴率30.6%を記録し、日本でもミュージカル化されるなど高い人気を誇った「コーヒープリンス1号店」。放送から13年の間には、コン・ユやユン・ウネをはじめ数々のスターが、この作品から羽ばたいていった。そんな中、今再び脚光を浴びているのが、キム・ドンウクだ。

「その男の記憶法(原題)」

(C)2020MBC

■近年の活躍ぶりが半端ない!キム・ドンウクの快進撃

「コーヒープリンス1号店」では、コン・ユ演じるコーヒー店オーナーの弟分で、主人公のウンチャンをライバル視するハリム役に扮したドンウク。"プリンス(イケメン)"ばかりの店員の中でも、屈託のない明るいキャラクターで人気を博した彼は、その後も映画やドラマで活躍。韓国で動員860万人を記録した2009年のコメディ映画『国家代表!?』や2014年の時代劇「イニョプの道」などでメインキャストに名を連ねるなど、幅広いジャンルでキャリアを積み重ねてきた。

そんな彼が近年注目を集めるきっかけとなったのが、人口5100万人ほどの韓国で二部作累計動員2700万人という凄まじい数字を記録した2017年の映画『神と共に』シリーズだ。冥界での裁判を題材にした本作で、ドンウクが演じたのは除隊を間近に控えながらも誤射により命を落としてしまい怨霊となった兵長。軍に適応できない一等兵を気にかける生前に見せた優しい一面や、確執を抱える兄への複雑な感情、そして死を隠蔽されたことへの怒りなど、様々な感情を落とし込んだ演技は数々の映画賞を受賞し、"キム・ドンウクの再発見"とまで称賛された。

さらに、不正を許さない特別労働監督官がブラック企業を成敗する「チェックメイト!~正義の番人~」(2019年)では主演に抜擢。理不尽なパワハラから弱者を守る熱血漢で、ついつい暴走してしまう主人公の破天荒ぶりをコミカルかつチャーミングに演じてみせた。アクの強い役柄だが、ドンウクが確かな実力で演じきり、「ソウルドラマアワード2019」では男性俳優賞を、「2019 KOREA DRAMA AWARDS」では最優秀演技賞を獲得。年齢と共に順調にキャリアアップを遂げてきた。

「その男の記憶法(原題)」

(C)2020MBC

■最新作で演じたのは悲しい過去を背負うニュースキャスター

タイプの異なる役柄を巧みに演じ分けてきたドンウクだが、7月20日(月)からKNTVにて日本初放送となる最新作「その男の記憶法(原題)」では、これまでとはガラリと雰囲気の変わった落ち着いた大人の男性に扮している。

「その男の記憶法(原題)」

(C)2020MBC

「その男の記憶法(原題)」は過剰記憶症候群を抱えた人気キャスターと記憶を失くした女優が、次第に惹かれあっていく姿を描いたラブストーリー。ドンウクが扮したジョンフンは、見たものすべてを記憶し、かつて目の前で恋人を失った悲しい過去も忘れられずに苦悩しているキャラクターだ。

■実力派キム・ドンウクが、大人の男の魅力で新境地を開拓

冷静沈着にニュースに切り込んでいくことから、視聴者からも局からも信頼の厚い人気キャスター・ジョンフンの人物像を、どこか鋭い眼差しで体現してみせたドンウク。完璧さゆえにロボットのような印象を受けるが、その裏に紛れた人間的な一面も巧みな演技によって浮かび上がらせていく。

「その男の記憶法(原題)」

(C)2020MBC

例えば、彼の番組に出演した女優・ハジン(ムン・ガヨン)の放った言葉がかつての恋人に言われた言葉だと気付いた時の動揺や、ハジンへ惹かれていく気持ちの変化を、視線ひとつで繊細に表現。感情を表に出さない物静かな演技がベースとなっているせいか、天真爛漫なハジンに振り回され、ジョンフンが感情を乱されたときとのギャップが印象的で、緩急のついたドラマチックな恋模様につい惹き込まれてしまうのだ。

「その男の記憶法(原題)」

(C)2020MBC

7月29日(水)で37歳を迎えるキム・ドンウクだが、前作での熱血漢なキャラクターとは一転、この最新作では大人の男の魅力で新境地を開拓。派手さこそないものの、辛い過去の記憶を背負って生きる男の生き様は、キャリアを重ねてきた今のドンウクだからこその説得力に満ちている。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

その男の記憶法(原題)
放送日時:2020年7月20日(月)20:00~
※毎週(月)20:00~(2話連続放送)
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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