キム・ミンジェの初々しい純愛が話題！良作多数の「SBS演技大賞」で次世代スターを発掘

2020年の韓流ドラマといえば、「愛の不時着」(tvN)や「梨泰院クラス」(JTBC)といった専門チャンネル発の作品が多くの脚光を集めたが、そんな中で高視聴率ドラマが相次ぎ、ドラマ豊作年と言われた地上波放送局がSBSだ。

年末に行われた「2020 SBS演技大賞」でも、「ストーブリーグ(原題)」で大賞を受賞したナムグン・ミンや、注目を集めた「浪漫ドクター キム・サブ2(原題)」のハン・ソッキュらベテラン俳優が勢いを見せ話題となっていた。そうした主要部門が数多くある中で、ある種、人気のバロメーターとも言えるのが"ベストカップル賞"だ。

投票を募り、結果が反映されるベストカップル賞は、その年に視聴者から愛されたドラマ内カップルが選出されるもの。「2020 SBS演技大賞」では、「コンビニのセッピョル」のチ・チャンウク＆キム・ユジョンや、「ザ・キング：永遠の君主」のイ・ミンホ＆キム・ゴウン、「ハイエナ ―弁護士たちの生存ゲームー」のチュ・ジフン＆キム・ヘス、「浪漫ドクター キム・サブ2(原題)」のアン・ヒョソプ＆イ・ソンギョンら、注目俳優たちが多数ノミネートされていた。

そんな中、今回人気や実力を備えた俳優たちを抑えてベストカップル賞受賞を果たしたのは、「ブラームスが好きですか(原題)」のキム・ミンジェ＆パク・ウンビンの初々しいカップルだった。

今回の受賞を経て、KNTVにて3月6日(土)より放送される「ブラームスが好きですか？」は、天才ピアニスト・ジュニョンと平凡なヴァイオリニスト・ソンアが音楽を通じて成長していく青春ラブロマンス。誠実でまっすぐなジュニョンを演じたキム・ミンジェは、劇中で「嬉しい日に連絡する」というソンアに「約束」と言って微笑みながら小指を差し出したり、ソンアに「ハンカチが欲しい」とおねだりしたりと、甘酸っぱい胸キュンシーンを連発。シャツをパンツの中にインした扮装の好青年ぶりがハマっているだけに、ギャップのある甘いシーンの数々に、ついドキドキさせられてしまう。

ミンジュのこれまでの代表作と言えば、ヨ・ジングに似ていると囁かれてきた「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」(2016年)や「コッパダン～恋する仲人～」(2019年)などでの韓服姿が多かったが、今回のジュニョン役もまたハマリ役。クラシック音楽を通じて、互いの傷を癒し支え合うソンアとの関係性も、好意的に受け止めた視聴者が大多数で、納得の受賞だったように思う。笑顔にはまだあどけなさが残る若干24歳の新進俳優だけに、今後が楽しみな次世代スターのひとりだ。

また惜しくも受賞は逃したものの、「2020 SBS演技大賞」のベストカップル賞の候補者には、「浪漫ドクターキム・サブ2(原題)」で存在感を発揮し優秀賞に輝いたアン・ヒョソプや、今回MCに初挑戦し優秀賞受賞のスピーチでは感極まって涙を見せたキム・ユジョンといった期待の若手俳優たちも登壇する。

これからの韓流ドラマ界を担う次世代スター発掘という意味でも、字幕版でもう一度じっくり見返したいものだ。

文＝津金美雪

【2020 SBS演技大賞 受賞結果(抜粋)】

【大賞】「ストーブリーグ(原題)」ナムグン・ミン
【プロデューサー賞】「アリス(原題)」チュウォン
【最優秀演技賞】
＜ミニシリーズドラマ ファンタジーロマンス部門＞
男優 「ザ・キング：永遠の君主」イ・ミンホ
女優 「ブラームスが好きですか(原題)」パク・ウンビン
＜ミニシリーズドラマ アクション部門＞
男優 「ハイエナ ―弁護士たちの生存ゲームー」チュ・ジフン
女優 「誰も知らない(原題)」キム・ソヒョン
＜中・長編ドラマ部門＞
男優 「ペントハウス(原題)」オム・ギジュン
女優 「ペントハウス(原題)」キム・ソヨン、イ・ジア、ユジン
【新人賞】
男優 「ストーブリーグ(原題)」チョ・ビョンギュ
女優 「浪漫ドクターキム・サブ2(原題)」ソ・ジュヨン
【ベストキャラクター賞】
男優 「ストーブリーグ(原題)」オ・ジョンセ
女優 「グッド・キャスティング(原題)」チェ・ガンヒ
【ベストカップル賞】
「ブラームスが好きですか(原題)」キム・ミンジェ＆パク・ウンビン

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