第2のブレイク期を迎えたソン・ジュンギ、その俳優人生の転機となったハマリ役

「トキメキ☆成均館スキャンダル」
「トキメキ☆成均館スキャンダル」

今年2月に世界同時配信されて以来、回を重ねるごとに支持を集め、視聴ランキングの上位をキープし続けている韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」。「愛の不時着」に次ぐ新たなムーブメントを巻き起こしつつある同作で、世界中から熱い視線が注がれているのが、韓国系イタリア人の主人公"ヴィンチェンツォ"を演じたソン・ジュンギだ。

"悪が悪を制する"というテーマが貫かれた物語の中で、冷徹なイタリアンマフィアの顧問弁護士役というダーティな一面を覗かせ、新たな境地を開拓したジュンギ。同作の世界的ヒットという追い風を受けて、まさに"第2のブレイク"を迎えている感がある。

そんなジュンギが迎えた"第1のブレイク"と言えば、近作「アスダル年代記」(2019年)でもタッグを組んだキム・ウォンソク監督とのドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」(2010年)と言えるだろう。

ソン・ジュンギがブレイクした出世作「トキメキ☆成均館スキャンダル」

(C)KBS

「トキメキ☆成均館スキャンダル」

(C)KBS

「ヴィンチェンツォ」人気が日本でも高まる中、6月7日(月)よりKBS Worldにて放送される「トキメキ☆成均館スキャンダル」は、女子禁制の名門校・成均館に入学したヒロイン・ユニと、国の未来を背負う若きイケメンエリートたちが繰り広げる青春ラブストーリー。

第2次韓流ブームが吹き荒れていた2010年、美形俳優がこぞって出演したこともあり、国内外で大ヒットを記録し、同年のKBS演技大賞でも最多受賞を獲得。韓国では"成均館病"なる造語が流行するほどの社会現象を巻き起こした。

"女性であることがバレてはいけない"という条件付きで成均館での寄宿舎生活をスタートさせるユニ(パク・ミニョン)の周囲では、当然様々なハプニングが。加えて、青春期ならではの甘酸っぱく不器用な恋物語は、時代劇でありながら幅広い層の視聴者をクギづけにし、エリートイケメンが並んだときの眼福っぷり、夢や友情、淡い恋心を通して成長していく彼らの姿も大きな感動と反響を呼んだ。

「トキメキ☆成均館スキャンダル」

(C)KBS

そんな「トキメキ☆成均館スキャンダル」では、男装が注目を浴びたパク・ミニョンをはじめ、パク・ユチョン、ソン・ジュンギ、ユ・アインの主要キャスト4人がブレイク。特に、プレイボーイながら鋭い観察力と聡明さを持つヨンハを演じ、今やスター俳優として不動の地位を確立したソン・ジュンギの出世作としても有名で、彼のスター街道はここから始まったと言える。

「トキメキ☆成均館スキャンダル」

(C)KBS

ジュンギが扮したヨンハというキャラクターは、幼い頃からエリート教育を受けてきた大金持ちの息子でありながら、無類の酒好き&女好き。いつもユニやジェシン(ユ・アイン)をからかって影で三角関係を面白がる一方で、ピンチのときはいつも助け舟を出す...という憎めない性格の持ち主だ。

そんなヨンハを茶目っ気いっぱいに演じ、ふとしたときに見せる寂しさや心の内に秘めた感情も、ジュンギは繊細に表現した。白い美肌や長いまつ毛など、生来の美貌や色気も画面からたっぷり放出され、改めて見ても彼の高いビジュアル力にうっとりさせられる。

「トキメキ☆成均館スキャンダル」

(C)KBS

当時のインタビューでは、「今でなければできない経験が多い。いろいろやってみることが演技に役立つと思う」と語っていたジュンギ。その言葉を体現するかのように、「トキメキ☆成均館スキャンダル」以降も重厚感のある史劇や狼少年という特異なキャラクターなど、振れ幅の広い役に果敢に挑戦していったのは周知の通りだ。

2015年の除隊後、代表作となった「太陽の末裔~Love Under The Sun~」で築き上げたキャリアを1つの転機として、彼はまた新たなステージへ。9月には36歳となる今年、"第2のブレイク"を迎え、役者として円熟味を増す彼の次回作が早くも楽しみでならない。

文=川倉由起子

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放送情報

トキメキ☆成均館スキャンダル
放送日時:2021年6月7日(月)23:20~
※毎週(月)(火)23:20~
チャンネル:KBS World
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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