若手俳優の登竜門とも言える人気ドラマ「学校」(2001年)シリーズでデビューし、今年俳優生活20周年を迎えたコン・ユ。世界的にヒットしているドラマ「イカゲーム」の特別出演に続き、ペ・ドゥナと共演したSFドラマ「静かなる海」に主演するなど、近年の活躍ぶりは目覚ましい。
さらに、12月1日には公式Instagramも開設。初めて投稿した"イカ"画像や、最新作のメイキングもInstagramで公開しており、すでにフォロワー数は244万人(12月25日時点)を突破。その自然体な素顔がファンを喜ばせている。
近年はチョン・ユミと3度目の共演で夫婦役を演じた『82年生まれ、キム・ジヨン』(2019年)や、パク・ボゴムとの共演が話題を呼んだ『SEOBOK/ソボク』(2021年)など映画出演が続いていたコン・ユ。『SEOBOK/ソボク』の公開前には、韓国のトークバラエティ「ユ・クイズ ON THE BLOCK」に出演し、リラックスしたナチュラルな表情を覗かせていた。
年末年始の特別編成として、人気番組が多数ラインナップされた『2021 Mnet 大感謝祭』内で放送される「ユ・クイズ ON THE BLOCK #82」では、国民的MCであるユ・ジェソクや売れっ子タレントのチョ・セホを相手に、"どう生きるか"というテーマで対談が行われた。
ネットなどでは、年齢を重ねてもなお若々しい容姿がよく取り沙汰されているが、対談では、初期の代表作「コーヒープリンス1号店」(2007年)の時から比べても全く老けない秘訣についても言及された。
「メイクをして、照明を受けると老けて見えないようにできます」と謙遜する彼に、MCのジェソクが「近くで見ても(以前と)変わっていませんよ」とさらに切り込むと、「『コーヒープリンス1号店』の時は目が少し鋭かったですが、今は目尻が下がりました。 もともと一重まぶただったのが、年を取ったら左側は二重まぶたになりました。年を取って自然になった気がします」と自分だけが知る変化を答えた。
また、「コン・ユとして暮らすのはどんな気持ち?」という質問には、コン・ユは少し困惑したような表情を浮かべると、「"自分として生きることに満足している"と答えられる人はなかなかいないですよ」と笑いながら回答。その言葉の真意として、「私は本当に平凡に生きています。演じた役によって大衆が抱くファンタジーがあることは分かっていますが、私が生きてきた歳月を振り返れば平凡で無難です」と語り、華々しい経歴をおくびにも出さない素朴な人柄を感じさせた。
今年42歳を迎えたコン・ユは、「年を取って、それがそっくり顔に出てほしい」と明かす。「50、60代でも演技を続けるかもしれないが、その時スクリーンとブラウン管で人生をうまく生きてきたということが分かる俳優になりたい」と、率直に、そして誠実な言葉で将来の展望を語っていた。
コン・ユが一躍スター俳優へと転身するきっかけとなった作品といえば、2007年の「コーヒープリンス1号店」であることはご存知の通り。それまでには苦労もあったに違いない。しかし苦しい時期も自分を信じて、努力を続けたからこそ今の彼がある――年齢を重ね、キャリアを積んでもブレない自然体な生き方こそ、40代のコン・ユが醸す魅力の秘訣だろう。
パク・ボゴムやチョン・ユミと再び相まみえる新作映画『ワンダーランド』への出演が噂されるなど、新作のオファーが絶えないコン・ユ。まるで"経年美化"のような彼の生き様や芝居をこれからも楽しみにしたい。
文=津金美雪
放送情報
ユ・クイズ ON THE BLOCK セレクト #82(コン・ユ出演回)
放送日時:2021年12月28日(火)16:00~
チャンネル:Mnet
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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