昨年11月に韓国で公開された犯罪アクション映画『江陵』で、キャリア最凶とも言える悪役を演じたチャン・ヒョク。血も涙もない非道な振る舞いや激しいナイフアクションが注目を浴びた一方で、話題を呼んだのが「客主~商売の神~」(2015年)以来6年ぶりとなる名優ユ・オソンとの共演だ。
ヒョクはオソンと敵対関係を再び演じるにあたり、「深く信頼している」と語り、映画公開の直前には『江陵』チームでトークバラエティ「ラジオスター」(KNTVで2月20日に日本初放送)に出演。番組内で新たなヒョクの一面を覗かせた。
昨今バラエティ出演が相次ぎ、素顔や私生活を惜しみなくさらけ出しているヒョク。特に毒舌トークを信条とする「ラジオスター」への出演は、ヒョクの意気込みも他とは別格のようだ。
2018年に出演した際には、TJ(Team&Jang Hyuk)名義で音楽活動していた時のラップ曲「Hey Girl」を披露したり、ペットボトルに鼻息を吹き込んだりと、カリスマ俳優らしからぬサービス精神旺盛な対応を見せていた。また、番組に初出演した際の感想として「実は(ラジオスターが)怖かった。ゲストとして出演するには、度胸がなければ大変だと思った」と明かすなど、出演時の覚悟は相当なもの。
今回は自身やオソンを含め『江陵』出演者5名で登場。"韓国のトム・クルーズ"とも称されるヒョクは、『江陵』での水深5メートルでのアクションシーン秘話のほか、監獄シーンやラブシーンの演技の秘訣を赤裸々に語るなど、爆笑必至の演技講座を展開する。
また、「黒い太陽(原題)」(1月21日よりKNTVにて日本初放送)での怪演も記憶に新しいオソンも、代表作『チング 永遠の絆』(2013年)の出演時に、35歳で高校生役を演じるシーンがありボトックス注射まで打ったエピソードを披露。隣同士で互いの話を頷きながら聞くヒョクとオソンからは、信頼関係が透けて見えるようだった。
また、俳優仲間との固い絆が時折話題になるなど、友情にも厚いことで知られるヒョク。自身でも「僕は友達(の頼み)に弱い」と語っており、友人から頼まれてバラエティに出演することもしばしば。2月4日(金)にKNTVにて日本初放送される「ランニングマン」には、ヒョクを中心とした同じ年生まれの親友の集まり"辰年クラブ"のメンバー、キム・ジョングクの誘いで出演が決まった。
秋の紅葉の名所やグルメなどを体験するためにレースを繰り広げることになったこの日。身体能力を生かしたレースとくれば、アクションに定評のあるヒョクの活躍は間違いなし。恐ろしい速さの連続前転に、並外れた力走、柔軟な受け身など周囲をあっと驚かせる立ち回りを見せた。
また20年来の友人ジョングクの恋愛話になると、そっと横から意味深長な発言をしてみせて番組を大いに盛り上げたヒョク。友人に頼まれたら、期待には120%で応えたいという真摯な人柄が滲み出ていた。
確かな演技力にずば抜けた身体能力、そしてこれまで築いてきた多くの信頼関係や友情。45歳を迎え、役者としてだけでなくさまざまな経験がよりヒョクを魅力的に見せている。
文=津金美雪
放送情報
ランニングマン #710
放送日時:2022年2月4日(金)22:30~
ラジオスター #746
放送日時:2022年2月20日(日)22:30~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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