ソロメジャーデビューからまもなく3年を迎える声優・楠木ともりが、1stアルバム「PRESENCE / ABSENCE」を5月24日にリリースした。本作ではこれまでに発表した全16曲に、新曲「PRESENCE」「ABSENCE」を加え、さらに初めてアーティストからの楽曲提供を受けた4曲を含む全22曲が収録されている。「PRESENCE=存在」「ABSENCE=不在」の2つのテーマで作り上げ、2枚同時リリースした経緯やアルバムにかける思いを語ってもらった。
――本作のテーマはどのように決められたのでしょうか?
「今まで表題とカップリングとして分けずに、どれも同じ立ち位置で楽曲を楽しんでほしいという思いでEPを作ってきたので、アルバムの曲を決める時にどの曲も外せないなって。でも22曲は多いので2枚に分けることになったんです。そこでテーマを決めることになって、今まで書いてきた歌詞が‟自分と誰か"、‟自分の中の何か"にフォーカスを当てた曲が多かったので、全部をひっくるめて『存在』と『不在』に決めました」
――楽曲はどういう基準で振り分けましたか?
「『存在』は憧れの存在であったり、逆に自分の中に存在する嫌なところだったりをイメージしていて、『不在』は自分に足りないものや、いなくなってしまった人への歌をイメージしています。それぞれ連想される方に楽曲を分けていきました」
――「PRESENCE」はただ存在を肯定した歌ではないことが印象的でした
「私自身が衝動というか、何かをしたい気持ちが強いタイプで、でもそのエネルギーって放出してみないとどこに向かっているのか分からないんです。それがポジティブな方に向かう人もいれば、少しネガティブな方に行ってしまう人もいるんだろうなって感じていて、それを形にした曲なんです。実は、4thEPの表題曲『遣らずの雨』と繋がっていて、『遣らずの雨』は最終的にバッドエンド寄りなんですが、『PRESENCE』は良い方向に立て直すアナザーストーリーの歌。ネガティブな感情や、暗いものの中を最初は進んでしまうけど、Bメロの『僕自身を笑わせるため』という目的を登場人物が見つけてから、明るい方に好転していく歌になっています」
放送情報
楠木ともり 1stフルアルバム「PRESENCE / ABSENCE」
2023年5月24日発売
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