
――本作の中でお気に入りのキャラクターはいますか?
「選ぶのが難しいんですけど、TVシリーズを見ていて面白かったのは馬狼(照英)ですかね。単純にいいやつだなって思いました(笑)。二次セレクションで3対3の試合をやった時の馬狼の変化を考えるとすごく面白いというか。自分自身のエゴを理解した上で、自分のエゴをコントロールしているのがすごいな、と。自分のエゴは変えずに、自分ではないものとか、自分には足りないものを受け入れて、本当に必要なエゴだけを磨き上げていくのがすごくいいなと思いました」
――本作はサッカーがテーマの作品ですが、内田さんはサッカーの経験はありますか?
「もちろん子供のころに友達と遊んだことはありますけど、習ったりとかはしてなかったです。でもサッカーをやるとなると、必ずキーパーをやらされたんですよ。キーパーをやると強いシュートが飛んでくるじゃないですか。痛いのが嫌いなのに絶対に止めろって言われるから、すごく嫌だった記憶があります(笑)」
――運動することそのものが嫌いだったんですか?
「そうですね。当時はあまり好きじゃなくて...。今やってみたらもしかしたら好きになるかもしれないというか、やりたいなとすら思うんですけど、当時はほんとに運動するのが嫌いでした(笑)」
――小学生とか特にそういう流れになってしまいますよね。
「しかも、シュートを止められないと必ずキーパーの責任にされるので、嫌な思い出しかないですね(笑)]
――ではもしどのポジションでもやれるとなったら、どのポジションをやってみたいですか? 今のお話を聞いているとキーパーはNGですよね(笑)。
「そうですね(笑)。でも元ドイツ代表のオリバー・カーンはかっこいいなと思っていましたよ。現実的に考えるとキーパーは苦手なので、フォワードかディフェンダーかミッドフィルターのどれかになりますよね。うーん...シュートしたいからフォワードかな」
――となると、ストライカータイプですか?
「根はそうだと思いますけど、年齢を重ねるにつれてストライカーみたいなエゴがなくなってしまって。今はサポートする方が好きかもしれません。シュートは、できるならしたいですけど、自分が入れなきゃみたいな気持ちはあまりないかもしれないです。僕が"ブルーロック"に行ったら絶対に最初に脱落しますね(笑)」

――中盤の司令塔タイプが合っているのかもしれないですね
「確かにそういう感じの方が合っているかもしれないです。10代の頃とかは自分が輝きたい、最強だと思う瞬間は誰しもあると思うんですけど、僕は、そうじゃないと思うようになってからは、誰かをサポートする側に回るようになりました」
――内田さんは役としても主人公タイプよりも、主人公を活かすタイプのほうが多く演じられている印象があります
「そうなんですよ。僕は主人公向きじゃないと思っているので、誰かを引っ張る主人公ってあまりやったことないんです。どちらかと言うと、誰かをサポートしたり、誰かに引っ張り上げられたりする役のほうが多いですね。でも、最近は芸歴も長くなってきたので、引っ張る立ち位置を担うことも増えてきたんですけど、僕に合っているのは周りを活かす役割だなと思いますし、そういう方が好きです」
――最後にファンの方にメッセージをお願いします
「本作はサッカーとしての駆け引きだけではなくて、各キャラクターの個性が魅力でもあります。そこを注目して見ていただけると、きっとより楽しめるんじゃないかなと思います。そして、劇場版を通してももっと『ブルーロック』を好きになっていただけたら嬉しいです」
取材・文=川崎龍也
公開情報
「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」
2024年4月19日(金) 全国ロードショー
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©金城宗幸・三宮宏太・ノ村優介・講談社/「劇場版ブルーロック」製作委員会
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