――本作は劇中に音楽が登場します。夕の楽曲や、菅原圭さんの歌唱についての印象をお聞かせください
花江「聞いた瞬間に雷に打たれたような衝撃的なパワーがあって心が揺れました。音楽に関して専門的なことは分かりませんが、とってもカッコ良くて魅力的だと思いました」
伊瀬「今回の作品で菅原さんを知り、菅原さんの楽曲をたくさん聞かせて頂いたのですが、すっかりファンになってしまいました!『感傷性の高いエモーショナルな歌声』というワードがピッタリで!織重 夕の心の叫びを歌声にのせて歌って下さってるのが伝わってくるので感動しました!」
――お二人とも、キャラクターソングなどの楽曲を出されるなど、音楽との関わりがあるかと思います。お二人にとって音楽とはどのような存在でしょうか?
花江「まさに、文字通り楽しいです!」
伊瀬「私は人前で歌うことは得意ではないのですが、家では常に音楽をかけ、よく歌ってます(笑)。家事をする時も、お風呂に入る時も、寝る時も。その時の気分で自分のモチベーションや機嫌が良くなる楽曲を選んで楽しんでます」
――"モノづくりの楽しさや苦しみ"を描いた本作。本作のテーマにお二人が共感する点や、思い出すエピソードがございましたらお聞かせください
花江「彼方がMVを制作するシーンは、自分でも少しそういった経験があったので共感しました。」
伊瀬「私も声優デビューしてから5、6年経つまでお芝居が楽しいとは心から思えませんでした。求められていることに応えられてない、自分がやりたいと思っていることが技術的に追いついてないことに毎回、自己嫌悪に陥るし、そんな自分が情けなくて悔しくて。アフレコ帰りによく泣いて帰ってましたね。毎日が挫折と奮起の繰り返しでした。その当時の自分の最大限でやるしかないとわかっていても先輩たちと並んでお芝居すると自分の小ささを感じざるを得ないので...。めげずにコツコツ経験値を積み重ねること、人間力をあげることが大事だなと思って頑張ってきました」
――最後に、これから映画をご覧になる方へメッセージをお願いします
花江「何かを作り出す事に対する情熱やその大変さ、期待や不安に一喜一憂する、誰しもが感じる想いを美しい映像と音楽に乗せて繊細に描かれている今作。様々な方に見て頂きたいと思います。きっと背中を押され、未来に向けて走り出せるのではないでしょうか!」
伊瀬「夢を叶えようと頑張っている人たち、挫折の痛みを知っている人も含めた、多くの観てくださった方に、一歩踏み出す勇気の大切さを伝えてくれる作品なんだと思います。映像も本当に綺麗ですし、楽曲も素敵なのでぜひ劇場のスクリーンでご覧いただきたいです。よろしくお願い致します!!」
取材・文=HOMINIS編集部
映画情報
映画「数分間のエールを」
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