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ここからは、今年4月にリリースした、声優デビュー20周年を記念したアルバム「追憶と指先」に含まれている2曲が続けて歌い上げられる。曲本来の疾走感にアコースティックの温かみがじんわりと沁み込んだ「ないものねだりのGreeDy」、アルバムのシークレットトラックである「追憶と指先」。花澤とファンが過ごした2024年の1年間を追憶するとともに、これからもまだまだ一緒に楽しんでいきたいという未来への高揚感を、会場一体となって噛みしめているようだった。
最後の曲は、アニメ「久保さんは僕を許さない」オープニングテーマでも知られる「ドラマチックじゃなくても」。心が締め付けられる切なさと明るさが同居する心地よいメロディと歌声が響き渡り、一言ずつ心を込めて歌い届ける花澤の姿に目頭が熱くなった。
アコースティックパートが終わると舞台袖から稲田が再登場。グッズ紹介を挟んだ後、「ここは竜宮城って設定だからね、みんなを地上に送り届けないと」とファンを地上に送ることに。カナ姫(花澤)は竜宮城の後片付けをするからと舞台袖にはけるが、最後は子亀となって甲羅を背負って登場。イベント入場時にファンは玉手箱の装飾をされた小さな封筒を渡されるのだが、「玉手箱は決して開けてはなりません。決して!開けてはいけません!」というカナ姫からの盛大なフリの込もった伝言を伝えると、ファンは一斉に開封。中には花澤の秘蔵プリクラが入っていた。
地上にファンを送り届けた花澤は、「1年の最後にみんなの顔を見れてよかった!ありがとう」と笑顔でイベントを締めくくった。
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花澤香菜ファンクラブDestination Clubでは、イベント参加申込みのほか、終演後コメント動画やブログなどファン必見の限定コンテンツが配信されている。声優、アーティストと精力的に活動を続ける花澤のこれからに、まだまだ目が離せそうにない。
取材・文 ヤマ
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