
――演じながら「意外とこういうところがあるんだ」と気づいたことはございますか?
三川「いや、ずっとあるんですけど(笑)、最初健気でちょっと可哀そうな子なのかなと思っていたら、意外と肝が据わってる。だって、隣に殺し屋がいるのに平然としていて...」
花澤「そうね。さとこちゃんは、このはちゃんが倒した相手を楽しんで葉っぱに変えてるところがあるよね(さとこは、ものを葉っぱに変える忍術が使える)」
三川「そうなんです。このはさんに対する思いが強いし、『このはさんが喜んでくれたら嬉しい。私の能力って生かされるんだ!』みたいな、意識はしてないにしろ、物事をプラスに捉える力があるのかなと思います。そうしてポジティブで楽観的なところがありつつ、『おしゃれしてみたい』とか『みんなに見られたい』とか、『この子、今どきだな』と思うところもあって。毎回驚きはありましたね」
花澤「原作を読んでいてあまり感じていなかったけど、演じてみると、さとこちゃんにどんどん執着していくというか、自分でコントロールしたくなってるところがあるなと気づきました。本当に束縛の強いパートナーみたいになっていくところが面白いです(笑)」
――第1話からそんなにおいは感じていました
花澤「フワっとありますよね。さとこちゃんはそれに気づいてない(笑)」
三川「手のひらで転がされてる(笑)」
花澤「さとこちゃんをほっとけないんでしょうね」
――キャラクターを演じるうえで、意識したところは?
三川「皆さんがどういうお芝居で来るのか、台本でも想像はできるんですけど、やはり声が乗るとさらに魅力が増すので、本番では、そこに対して新鮮に反応できたらいいなと思っていました。ただ、『私』のままで反応しちゃうと、さとこちゃんとはかけ離れた心情もあるので、"さとこちゃんだったらこうかな"と予測しつつ、素直な反応もするというバランスは見ていましたね」
花澤「どんなに大変なことが起きても冷静で淡々と喋っているけど、ツッコミを入れるときは、腹に力を入れてちゃんとツッコむように意識しています。あと、淡々としたなかにも、繊細な心の動き、ちょっとした揺らぎがあるようには演じていますね」

三川「全体的な流れを見て『ここはやりすぎてもいいか』、『ここはちょっと引いた方がいいか』と予測してはいくんですけど、たとえば第1話だったら、香菜さん演じるこのはちゃんが予想よりもすごい圧できたので、絶妙な反応ができたんです。監督さんや音響さんが『テストの新鮮なやつも活かしたいです』とおっしゃってくれたのですが、そういった私が想像していない反応が出ることがあるので、どう転ぶかわからないなと思いつつ、楽しんでやっていますね」
花澤「基本ツッコミタイプではあるので、さとこちゃんの出方を見つつ、その場の雰囲気でやるようにしています。ただ、周りの温度が上がってると私も一緒に上がりそうになっちゃうので、このはちゃんのテンションの中でやる、というのは気を付けていました」
――共同生活をするふたりの関係性についてはどんなことを感じていましたか?
三川「まだ第1話では感じられないかもしれないですけど、傍から見てるとツッコミ甲斐があるカップルだなって思います(笑)」
花澤「そうね、カップルだよね。ついたり離れたり、話によって関係性が変わるんです」
三川「普段は『こんなことあるらしいですよ』、『ふーん』みたいな、目を合わせずとも話してる熟年的なやりとりもあって」
花澤「そうそう(笑)。主にこのはちゃんがぞんざいに扱っちゃうんですけど」
三川「さとこちゃんも気にしないというか、受け入れるんです」
花澤「他のキャラクターも出てくるんですけど、その人たちによって少しずつ関係性も変わってきますね」
放送情報
アニメ「忍者と殺し屋のふたりぐらし」
放送日:4月10日(木)より順次放送開始
放送局:TOKYO MX、カンテレ、BS11、AT-Xほか
原作:ハンバーガー
声の出演:三川華月、花澤香菜、芹澤優、喜多村英梨、大久保瑠美ほか
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