花澤香菜「かなめぐり」再始動!浜松で届けた音と言葉の温もり
声優

声優・アーティストとして多彩な表現を届ける花澤香菜が、7月5日、静岡・浜松窓枠で「帰ってきたかなめぐり in 浜松」を開催した。
アコースティックスタイルで全国を巡るこのツアーは約5年ぶりの再始動。昼夜2公演に700人を超えるファンが集まり、音楽と言葉が交差する、かけがえのない一日となった。ここでは夜の部の模様をレポートする。
定刻を迎えると、ギターの北川勝利(ROUND TABLE)とキーボードの末永華子が登場。穏やかな期待感が会場を包むなか、青のゆったりとしたドレスワンピースをまとい、前髪を上げて後ろでまとめた花澤がゆっくりとステージに現れた。
1曲目「ダエンケイ」でやわらかにライブが幕を開けた後、自らの言葉で紡いだ詩の朗読が続く。

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交差点の雑踏にまぎれるように
私の心にもザワザワと夏がやってきた
このまま当たり前みたいに早足で
まっすぐ歩いていっていいのだろうか
こんなふうに立ち止まるのはいつも
自分の気持ちに蓋をしている時だ
新しい私の輪郭にそって影が伸びていく
行こう 好きな自分でいられる場所に
好きな音楽と好きな人たちと出会える場所に
「帰ってきたかなめぐり in 浜松」はじまります
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語り終えると、会場全体に温かな拍手が広がる。「ユメノキオク」では自然と手拍子が生まれ、「運命の扉」では観客のひとりを見つめながら歌う印象的なシーンも。曲に合わせてくるくると回ったり軽やかに跳ねたりする姿に、会場に笑顔があふれた。

MCでは、「花澤香菜です!かなめぐり浜松公演に来てくださってありがとうございます!」と明るく挨拶。昼の部について「(MCが長すぎて)マジでごめん」と笑いながら振り返ると、客席から「いいよー!」と声が飛ぶ場面も。真夏のスタンディングライブということで、水分補給や後方の観客への気遣いも見せ、「いいですか?」との問いに一斉に「はーい!」と返ってくると、「いいこですね!」とやさしく微笑んだ。

続く「Moonlight Magic」では、曲中のセリフ「君は私とどうなりたい?」を「浜松の皆は私とどうなりたいんだ!」とアレンジし、会場のボルテージは一気に上昇。「おとな人間」では一転してしっとりとした歌声で、静かな余韻が残る。
アニメ『忍者と殺し屋のふたりぐらし』主題歌「やれんの?エンドレス」では、ダンスも交えたパフォーマンスで観客を魅了。「見せもんじゃねえぞ」のフレーズでは、右足をスピーカーに乗せて力強い目線を投げかけ、歓声が響いた。

出演情報
花澤香菜 オフィシャルサイト
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