花澤香菜「かなめぐり」再始動!浜松で届けた音と言葉の温もり

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「帰ってきたかなめぐり in 浜松」ライブの様子
「帰ってきたかなめぐり in 浜松」ライブの様子

中盤のMCでは、「かなめぐり」の原点となる18年前のツアーや、地方を巡ることで生まれる出会いについても語られた。浜松出身の観客に声をかけたり、「ああ、またいっぱい喋っちゃう」と笑いを誘う一幕もあった。

セットリスト中盤には「GSSP」「透明な女の子」、北川にとって初演奏だった「ゆうのそら」など、新旧の楽曲を織り交ぜながら、空間はやさしい音で満たされていく。

「帰ってきたかなめぐり in 浜松」It's My Thing
「帰ってきたかなめぐり in 浜松」It's My Thing

後半では「VENUS REVOLUTION」「ライブラリーで恋をして」で手拍子が起こり、「It's My Thing」では観客が「パパパディア パパパウォウォ」と大合唱。ライブハウスならではの距離感が、会場に一体感を生み出した。

ライブ終盤、普段ファンからもらう言葉にパワーをもらっているという花澤は、「落ち込んだ時とかにお手紙読むと泣いちゃうくらい。皆は私のおかげで、って書いてくださるけど、私の方が力をもらっているよって言いたいです」と感謝を語り、大きな拍手が包み込んだ。

本編最後は、「やれんの?エンドレス」のカップリング曲「クレマティスをあなたに」。心に沁み込む深いメロディとやわらかな声は、日々の小さな痛みをそっとすくい上げてくれるようで、音そのものが優しさをまとっているようだった。

アンコールでは、12月6日に開催されるファンクラブイベント「ディスティネーションの里」を発表。ラストは「あるいていこう」。観客全員が「ラーララー」と声を重ね、手を振りながらフィナーレを迎えた。

「帰ってきたかなめぐり in 浜松」ライブの様子
「帰ってきたかなめぐり in 浜松」ライブの様子

最後は北川、末永と手を取り合って「ありがとうございました!」と万歳。そして、「私はこれから鰻をたべます!」と飾らないひと言で、あたたかくライブを締めくくった。再始動した「かなめぐり」は、感謝と笑顔、そして静かな確信を胸に、また新たな一歩を踏み出した。

「帰ってきたかなめぐり in 浜松」
「帰ってきたかなめぐり in 浜松」

取材・文=ヤマ

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