撮り下ろし写真も！Aqoursのサマステライブをレポート！

2013年から毎年夏に開催されている、テレビ朝日・六本木ヒルズ全域を舞台とした大型イベント「テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭り SUMMER STATION」。六本木ヒルズアリーナに造られた約1,000人収容可能な特設ステージ「SUMMER STATION LIVEアリーナ」では、「コカ・コーラ SUMMER STATION 音楽LIVE」と題した日替わりフリーライブが8月19日まで開催された。今年もアイドルやK-POPのグループなど多彩なアーティストがステージに登場するなか、アニメ界からは、小倉唯や東山奈央といった人気声優に加え、「ラブライブ！サンシャイン!!」のAqours(アクア)や「BanG Dream!」のPoppin'Partyなど、メディアミックスプロジェクトから生まれた声優ユニットも参加したことで話題を呼んだ。今回は7月27日に行われた、Aqoursによるライブの模様をお届けする。

11月17・18日に、東京ドームで「ラブライブ！サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ～Sailing to the Sunshine～」を開催することが発表されてから間もないこの日、Aqoursのメンバーを間近で観ることができるフリーライブとあって、会場は多くのファンが詰めかけ、凄まじい熱気に。そんな中でステージ左右に設置されているモニターに、浦の星女学院のスクールアイドル・Aqoursのメンバーの紹介映像が登場すると、会場からは歓声と共に、各メンバーのイメージカラーと同じペンライトの灯りが一斉に振られる。そして、Aqoursの9人がステージに登場し、TVアニメ1期のオープニング主題歌でもある代表曲「青空Jumping Heart」からこの日のライブはスタートした。

モニターに映し出されるアニメーションと同じ衣装を身につけたキャストが、演じるメンバーとシンクロしたダンスを披露するというメディアミックスプロジェクトならではの演出の中、会場からは曲に合わせた熱いコールが上がり、場内の温度は一気に急上昇。メンバーもステージサイドにやって来て、ファンを盛り上げていく。続く「君の瞳を巡る冒険」は、大人っぽくクールなダンスが魅力の1曲。9人のメンバーが展開するフォーメーションがドラマチックなサウンドとマッチし、Aqoursというアーティストが持つ多彩な魅力に触れることができた。

2曲を歌い上げた後のMCは、各メンバーの自己紹介が行われたが、ここで主催者から、あまりの会場の盛り上がりぶりに、もう少し歓声のボリュームを下げないとライブの続行が難しいというお達しが。「70％くらいに抑えて」という言葉に、Aqoursのメンバーも「盛り上がる準備はできてますか？」と小声で呼び掛けながら、Aqoursのデビューシングル「君のこころは輝いてるかい？」をモニターに映し出されたミュージッククリップと共に熱唱。続く「MIRAI TICKET」でも、同曲が挿入歌となったTVアニメ1期・第13話の映像と共演した彼女たちは、ここで一旦ステージから姿を消す。

そして、モニターに映し出されたのは、6月9日に埼玉県所沢市のメットライフドームで行われた「ラブライブ！サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ～WONDERFUL STORIES～」で上映された幕間のスペシャルアニメ「Aqoursドッキリ楽屋リポート」。アニメアイコンとして登場した小林愛香が演じる善子と降幡愛が演じるルビィが、Aqoursの素顔をレポートすべく、楽屋を突然訪問するこのコーナー。ここでは、善子が埼玉県のPRキャッチフレーズ「彩の国さいたま」の「彩」を動物の「サイ」にかけ、埼玉県を「日本のサバンナ」と設定。そんな彼女にAqoursメンバーが振り回されるコミカルなストーリーに、会場からは至る所から笑いが沸き起こっていた。

浦の星女学院の制服スカートと各メンバーカラーのトップスの上に、法被を羽織った姿でメンバーが再びステージに登場し、ライブの後半がスタート。「太陽を追いかけろ！」やTVアニメ2期のエンディング主題歌「勇気はどこに？君の胸に！」とアップテンポなナンバーが続いた後に、果南役の諏訪ななかが「私たちAqoursの物語はまだまだ続いていきます。来年には劇場版も公開しますので、ぜひ見に来てくださいね」とアピールした後、主人公の高海千歌役を演じている伊波杏樹が「最後は、みんなでこの『SUMMER STATION』のお祭りを満喫していきましょう！それではみんなも一緒に踊ってください！」という掛け声と共に届けられたのは「サンシャインぴっかぴか音頭」。伊波が叩く和太鼓を輪で囲みながら、メンバーはうちわを片手に盆踊りを披露。会場からも「あ、ソーレ！」「さ、こいな！」といった掛け声が上がり、日本の夏祭りらしい雰囲気に包まれた。

そして最後はメンバー全員が手を繋ぎ、「皆さん、本日は本当にありがとうございました！」と会場へ挨拶し、この日のライブは終了。名残惜しそうに手を振り、ステージから別れの挨拶をするメンバーに向けて、大きな拍手と声援が送られていた。

文＝中村実香　撮影＝中川容邦

この記事の全ての画像を見る