涙とともに手紙で気持ちを伝えたWake Up, Girls!最高の笑顔で6年間を締めくくる

アンコールでは、ファンの声援に応えて登場したメンバーが「アンコールありがとう」と、感謝の気持ちを込めて「SHIFT」を歌い、3度目となるトロッコで会場を移動しながら「地下鉄ラビリンス」のパフォーマンスを繰り広げた。その後、奥野が「アニメの聖地が仙台ということで、東北にたくさん足を運んでイベントをやりました。そんな東北に感謝の思いを込めて、次の曲を歌います」と、仙台の街並みを歌った曲「TUNAGO」を歌い切り、再び「Wake Up, Girls!としてやってきたこの6年間、私たちがつないできたものが、いろいろな人の気持ちと重なり、東北に光となって差し込んで、いろいろな人につながっていけばいいと思います」と語り、ステージを降壇した。

ダブルアンコールでは、登壇した7人がそれぞれ書き上げてきた手紙をファンの前で一人一人読み上げた。

高木「温かく見守ってくれた家族、友だち、そして家族のようなメンバーみんなも、普段はちょっと恥ずかしくてなかなか言えないけど、ありがとう。皆さん、今日のライブ、楽しんでくれましたか?みんな大好きです。このかけがえのないすべての出会いへの恩返しを、今後の声優人生でもずっと私のモチベーションにして頑張っていきたいと思います」

山下「私は結局、みんなに支えられてばかりだった気がします。ただの友だちでもクラスメイトでもない、こんな私と6年間一緒にいてくれてありがとう。みんなと喜怒哀楽、いろんな感情を経験して、今の私があります。出会えて本当によかった。WUGは声優・山下七海の核となるものです。今日、ファイナルを迎えても関係なく私に根付いています。だから、絶対つないでいく。明日からも、がんばっぺ!」

田中「始まりがあるということは、終わりも絶対あるもの。後にも先にも、私が人生で一番泣いたのは、WUGの解散を決めたあの日だと思います。6年間過ごしてきて、人ひとりの人生ではありえないほどのことがたくさんありました。でも、それを乗り越えられたのは、応援してくれる皆さんがいたから。そして、私と同じ境遇の子が6人いたから。うれしいこともつらいことも、すべて共有してきました。メンバーはたくさんの試練を一緒に乗り越えてきた戦友です。さまざまなキャラクターを通して、私の声をたくさんの人に聞いてもらいたい」

吉岡「みんな『せーの』でスタートしたWUGも、一度ゴールを迎え、新たな扉を開けます。不安ですが、なぜか大丈夫な気がしています。この6年間やってきたことが消えるわけじゃない。きっと助けになってくれる。忘れないで、ここにWUGがいたことを。そして、みんなの中でWUGという存在が、ずっと先の何億光年も輝ける思い出になってくれていれば、物語は続いていきます。だから、あえて言わせてください。Wake Up, Girls!をこれからもよろしくお願いします。最後に、私は今人生でいちばん幸せです。幸せをたくさん、ありがとう」

永野「あの時WUGのオーディションを受けていなかったら、あの時アニメが大好きになっていなかったら、すべての瞬間を切り取ると、すべてがつながって今があるのだと実感します。7人でスタートを切って、7人でゴールテープを切れることって簡単そうでとても難しいことだと思う。もうすぐ桜が咲きます。当たり前のように言っていますが、当たり前のことなんて1つもない。毎年、私たちに季節を教え、風情をくれる桜。育てるのは難しい。でも、愛の分だけきれいな花を咲かせる花。満開だけが魅力のすべてではない桜。そんな桜のような人間に私はなります」

奥野「私は活動を始めて何年経っても自分をさらけ出せなくて、まるで水面で半分だけ呼吸をしているようでした。でも、今はそうじゃありません。私が輝けるのは、90%の人が理解できないことをしている時です。それを好きと言ってくれるワグナー(WUGファンの通称)さん。ちゃんと見ようとしても分かりづらい存在の私を知ろうとしてくれて、本当にありがとうございました。これからもみんなのこと、びっくりさせちゃうんだから。そして、いつかまた絶対、ワグナーさんを東北に連れていくからね。もしその時が来たら、ぜひ遊びにおでんせ~。最後に、菊間(夏夜)へ。私を声優にしてくれてありがとう」

青山「高校1年生の時に、WUGの門をウキウキでたたいて開けてみたら、できないことだらけの合宿やレッスン。それはもう、しんどい日々でした。憧れていたお仕事でも、挫折ばかり。誰を頼ればいいんだろうと、1人で悩んで泣いて。でも、辞めたいとは思いませんでした。それ以上に、WUGちゃんといるのが楽しかったからです。明日からはWUGで得たたくさんの経験と愛を持って、私の決断が間違いでなかったと証明していく、青山吉能の人生第2章の始まりです。みんな(ファン)の人生も明日から第2章です。これからも元気で生きてください。みんなの心にWUGが一生、生き続けますように」

手紙を読み終えると、涙ながらに思いを口にした7人は、メンバー全員で作詞したという思い入れの深い曲「Polaris」を熱唱。最後にふさわしい彼女たちの代表曲で感動を届けるとステージを後にした。そんな7人にファンからの「Wake Up, Girls!」コールが鳴り止まず、声援に応える形でトリプルアンコールを実施。吉岡が「泣いてるだけじゃWUGらしくない。最後は笑顔で終わるべきだと私は思う。そして、みんなももっとはしゃぎたいはずだ!」と全力であおると、この日2回目となる「タチアガレ!」をファンと共に大合唱。ステージの端から端まで走り回り、最後の瞬間まで会場を盛り上げた。そして、メンバー全員で声をそろえて「以上、Wake Up, Girls!でした。ありがとうございました!」と生声で感謝を告げると、笑顔で手を振りながらファンに別れを告げて、ステージを降りた。

文=永田正雄

<リリース情報>
ライブBlu-ray「Wake Up, Girls! FINALLIVE ~想い出のパレード~」
発売日:2019年6月28日(金)

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放送情報

Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~ DOCUMENTARY
放送日時:2019年4月8日(月)00:00~ほか
Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅰ Start It Up, ~大宮公演密着スペシャル
放送日時:2019年5月19日(日)22:00~
Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅰ Start It Up, ~大宮公演ライブスペシャル          
放送日時:2019年5月19日(日)22:30~
Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~
放送日時:2019年5月26日(日)23:00~
チャンネル:アニマックス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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