CS映画専門チャンネル「ムービープラス」が、6月16日に都内劇場で『モーリス』新録吹替完成披露イベントを開催。主要キャストの声を担当した梶裕貴、島崎信長(※「崎」は正しくは「立さき」)、内田雄馬が登壇した。
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同作は、ムービープラス開局30周年を記念し、人気声優にフィーチャーしたオリジナル企画「吹替王国」の拡大版として文芸ロマンの名作「モーリス」の新たな吹替版を制作したもので、同チャンネルにて7月21日(日)にTV初放送する。
映画『モーリス』は日本で1989年に公開された麗しい美青年たちの愛と苦悩をジェームズ・アイヴォリー監督が映像美を通して鮮烈に描写した作品で、1987年のヴェネチア国際映画祭では銀獅子賞、男優賞、音楽賞を受賞した名作。今回の新録吹替版では、主人公のモーリスを梶、モーリスが恋するクライヴを島崎、野生的な魅力でモーリスを惑わせるアレックを内田がそれぞれ演じる。
舞台は、20世紀初頭の英国ケンブリッジ。全寮制のキングス・カレッジで、モーリス(声・梶)は上流階級のクライヴ(声・島崎)と出会う。ギリシャの古典的理想主義と同性愛を信奉するクライヴに告白され、プラトニックな恋愛関係を育んでいくモーリス。卒業後もその関係は続くと思われたが、同級生が同性愛者として逮捕されてしまう...。
試写会後に行われたイベントでは、梶が「ご覧いただいたばかりというところですが...皆さん今きっと、何とも言えない感情が湧き上がっているんじゃないかなと思います」とあいさつ。また、島崎は「モーリス、クライヴ、アレックの3人の中で、一番何とも言えない思いを抱いているのはクライヴに対してなんじゃないかと思います」と明かした。
一方、内田は「(物語では)本当にいろんなことが起こって、(気持ちの整理がつかずに)『ファー!』となっているかと思うんですけど、その気持ちをみんなで整理してより作品を楽しんでいけたらと思います」とコメントした。
センセーショナルなテーマでありながらも"人間"を描いた同作について、梶は「本当に美しい映画だなと思いました。美しいというのは視覚的にもそうなのですが、人間の光の部分と影の部分を含めて、心の美しさ、豊かさを描いている作品だなと」。
島崎は「全然色あせていなくて面白いなと感じました。クライヴの心情や『なんでそうしたんだろう』といったところが僕の中ですんなり落ちて(納得できて)、(登場人物たちの心の揺れ動きが)計算し尽くされていたし、そんな中でも想像の余地も残されていて、いろんな意味で心も頭も楽しめる素敵な映画」。
内田は「世界観や時代背景になじみはないけれども、その中で行われている人間同士の心のやり取りは現代の人にも通ずるものがあってすごく共感する部分がありましたし、現代でも観る人によっていろんな解釈ができる想像させてくれる作品」と、それぞれ感想を語った。
放送情報
開局30周年記念企画/吹替王国スペシャル2019『モーリス 4K【ムービープラス新録吹替版】』
放送日時:2019年7月21日(日)21:00~ほか
特番『モーリス 4K』新録吹替 ~人気声優に密着!~ vol.1
放送日時:2019年7月21日(日)20:30~ほか
特番『モーリス 4K』新録吹替 ~人気声優に密着!~ vol.2
放送日時:2019年8月18日(日)10:30~ほか
チャンネル:ムービープラス
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