「無職転生」小原好美の詠唱に内山夕実も「師匠、やっぱりさすがです！」と感動

世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2021」がオンライン開催され、人気タイトルのステージも3月27日、28日に行われた。異世界に転生した主人公が前世での後悔を振り返り、トラウマを乗り越えて成長していく冒険ファンタジー「無職転生～異世界行ったら本気だす～」からは、ルーデウス・グレイラット(以下：ルディ)役の内山夕実をはじめ、ロキシー・ミグルディア役の小原好美、シルフィエット(以下：シルフィ)役の茅野愛衣、エリス・ボレアス・グレイラット役の加隈亜衣が出演。さらに、司会兼声だけの出演として、前世男を演じる杉田智和が参加した。

「スタッフがもう一度見てもらいたいシーン」では、第1クールの映像とともに振り返ることに。第8話で成長したシルフィが取り上げられると、演じている茅野は「シルフィは親しかったルディがいなくなってしまったので心配していたんですけど、成長した姿を見ることができて感動しました」とコメントし、「お姉さんになった姿を演じられて嬉しかったです」と思いを語った。続く第10話では、ルディに初めて買ってもらったプレゼントのボタンが壊れたことで、エリスが激高したシーンをピックアップ。杉田が「あのフードは身を守るためのものではなく、拘束具だった」と口にしてキャスト陣を笑わせると、演じた加隈は「ルディへの気持ちの表れですね。エリスの心の変化が感じられるシーンだと思います」と説明した。

第11話では、ルディの安否を気遣うロキシーのシーンが取り上げられ、小原は「ロキシーにとっても故郷のような場所が大変な状況になっている場面だったので、声を当てる時にすごくショックでした」と語り、「ロキシーだけでなく私にとっても、家族のような大切な場所になってるんだろうな」と思いを口にした。また、第11話は男として成長するルディのシーンも紹介された。内山は「ルイジェルドが、戦士として認めてくれてからルディへの接し方が変わって、頭をなでる子供に対しての扱いから、肩に手を置いてくれるようになった」と印象深いシーンだったことを明かすと、杉田も「価値観の違う種族同士が認め合えたことが、何より嬉しい」とコメント。それを聞いた内山は「エリスとルイジェルドとルディの関係性も、距離が縮まったんじゃないかな。やっと向き合えたという感じがします」と振り返った。

さらに作画の素晴らしさにも触れ、内山が「このシーンは背景もすごくきれいで、スタッフさんたちの本気を感じることができました」と伝えると、加隈も「チェックで見ているスタッフさんもなかなか気付かないレベルの細かい部分を、何度も直しているそうです。さらに良くしようという本気がきっと詰まっているから、見ていてより感動するんでしょうね」と特別なシーンになったことを明かした。その後、「早口でも本気だす！」のコーナーでは、本作で登場した魔術の詠唱の中で、台詞量が多い「キュムロニンバスの詠唱」をどれだけ早く言えるかをキャスト陣で競い合うことに。トップバッターの内山は杖を振るうジェスチャーを入れつつ、ルディの声で詠唱すると「師匠(小原)の目の前ですし、きちんと見せないと」と本気を出したことをアピール。小原は感激した様子で「素晴らしかったです」と絶賛した。

続く小原が師匠役として詠唱を披露すると、「師匠、やっぱりさすがです！」と内山も感動。他のメンバーからも「すごい！」と称賛の声が上がった。一方、前の2人が役になりきっていたので、「シルフィとしてやってみます」と言った茅野は「ん～」とまさかの無詠唱で挑戦。この流れに、杉田から「加隈さんはエリスだから、隣のアクリル板を破壊するしかないよ」とツッコまれ、パンチを繰り出すノリの良さを見せた加隈は、エリスらしく渾身の力を込めた詠唱でチャレンジを成功させた。結果、最短記録をマークした小原が優勝し、高級寿司店のランチ券を獲得して大いに喜んだ。

最後に、内山は「作品を振り返って、あらためてスタッフさんが細かいところまでこだわっていることを感じることができました。2クール目も頑張っていきたい」と意気込むと、小原は「1クール目の最終話では涙しました。ただ、物語はここからどんどん面白くなっていきます」と今後の展開をアピール。杉田は「本気出すって宣言するまではただのきっかけ、その後それが本物になるかどうかは、どれだけ周りに伝わって周りを変えていくか、その結果なんですね。(だから）さまざまな結果や周りに変化をもたらせているルディは、もう本気出しているんじゃないかな」と思いを明かした。そして、内山の「無職転生TVアニメ２クール目も」のコールに、全員で「本気出す！」とレスポンスしてステージは幕を閉じた。

文＝永田正雄

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