待望の1stアルバムをリリース！小林愛香がファンを魅了するずば抜けたポテンシャルとは？

TVアニメ『ラブライブ！サンシャイン!!』で津島善子(ヨハネ)を演じ、Aqoursのメンバーとして、ドームライブや第69回NHK紅白歌合戦(2018年)に出演するなど、数々の大きなステージを経験してきた小林愛香。そんな彼女が、2020年のメジャーデビュー時より音楽活動のテーマにしてきた"グラデーション"や"ボーダレスな世界"の形を詰め込んだ自身初のアルバム『Gradation Collection』を6月23日(水)にリリースする。

これを記念して、MUSIC ON! TV（エムオン!）では撮り下ろし番組「M-ON! SPECIAL 『小林愛香』～Gradation Collection～」を6月24日(木)に放送。番組内ではインタビューのほか、小林が自身のアーティスト活動のテーマである「グラデーション」、「ボーダレス」にちなんで、マーブリングアートにも挑戦している。

その放送を前に、彼女のこれまでの歩みを今一度振り返っていきたい。

「M-ON! SPECIAL 『小林愛香』～Gradation Collection～」より

2011年に、TVアニメ『フリージング』のEDテーマ「君を守りたい」で歌手デビューをした彼女の大きな転機になったのは、自分の可能性を広げるために受けた『ラブライブ！サンシャイン!!』のオーディションだ。津島善子役を射止め、2015年からAqoursのメンバーとして、声優としての経験を積み重ねていくと共に、ライブでは幅広い表現力と抜群の歌唱力で多くのファンを魅了し続けていた。

そして、以前よりずっと多くの人が彼女の名前を知るようになった2020年2月26日、小林愛香は、トイズファクトリーよりソロメジャーデビューを果たすこととなる。1stシングル「NO LIFE CODE」のプロデュースを務めたのは、Q-MHzの田代智一(※「ハレ晴レユカイ」の作曲など、数多くのアニメ作品の主題歌などを手掛ける作家・プロデューサー)。Q-MHzといえば、アニメファンの中では知らない人はいないほど、超強力なメンバーを擁するプロデュースチームである。その田代とがっつりタッグを組み、Q-MHzが作詞・作曲・編曲をした表題曲は、彼女の新たな出発にピッタリの1曲となった。

ヘヴィなバンドサウンドとクラップしたくなる参加型のロックミュージック。〈NO LIFE CODE いま何がしたい？〉という問いかけから始まり、すぐさま〈NO LIFE CODE 今なにかしたい！〉という、彼女の抑えきれない衝動と前向きな姿勢が表現されたポジティブなタイトル曲。ここでカッコいいボーカルを見せつけたと思えば、カップリングの「ゆらゆらら」では、かわいらしい声で、おしゃれなサウンドを軽やかに歌いこなす。80年代のシンセサウンドが印象的な「Crazy Easy Mode」では、ノリノリでライブ感ある歌唱がとても楽しげだった。

いきなりずば抜けたポテンシャルを見せつけた彼女だったが、2020年はコロナ禍ということもあり、なかなか積極的な活動はできなかった。それでも、10月にオンラインライブ「小林愛香 Live 2020 "NO LIFE CODE ON LINE MODE"」を開催すると、2021年1月27日に、待望の2ndシングル「Tough Heart」をリリース。

この作品もプロデュースはQ-MHzの田代が務めていて、表題曲は、TVアニメ『真・中華一番！』第2期のOP主題歌となっていた。疾走感溢れるQ-MHzらしいロックチューン「Tough Heart」ではハードで力強い歌声を、シティポップな「Sunset Bicycle」ではリラックスしたオトナなボーカルを披露した小林。彼女が入れたい言葉を歌詞にしていったという遊び心溢れるM3の「Lorem Ipsum」では、展開が目まぐるしい難曲を、かっこかわいい歌声で表現してみせた。

どんな曲も彼女の色に染め上げていくボーカリストとしての実力をまざまざと見せつけた2ndシングル。この2枚で彼女の大きな可能性と才能は伝わってきたのだが、彼女をさらに輝かせるべく、音楽界で活躍するミュージシャンやプロデューサーが最高の楽曲を持ち寄って作り上げたのが1stアルバム『Gradation Collection』だ。いま発表されているクレジットを見ただけで震えるほど超豪華なのだが、このアルバムには現在放送中のTVアニメ『さよなら私のクラマー』のOPテーマ「AMBITIOUS GOAL」や、6月11日より公開される『映画さよなら私のクラマーファーストタッチ』主題歌「空は誰かのものじゃない」も収録されている。