鬼頭明里のナビゲートで解き明かす、水深460メートルの海中に隠れた秘密

「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の近江彼方役、「ウマ娘 プリティーダービー」のセイウンスカイ役などで知られる人気声優・鬼頭明里。「まちカドまぞく」の千代田桃や、「安達としまむら」の安達役などで聞かせた、聞き心地の良い低めの声を軸に、「地縛少年花子くん」の八尋寧々のような、守ってあげたくなる少女から、「トニカクカワイイ」の由崎司に代表されるクールな美少女、そして「明日ちゃんのセーラー服」の兎原透子のような元気はつらつ系女子まで、幅広い役柄を演じ分けることができる実力派だ。

2019年、誕生日となる10月16日に念願のデビューを果たして以降、アーティストとしても積極的に活動中の彼女。2021年12月4日には、神奈川・パシフィコ横浜にて2nd LIVE「MIRRORS」を開催し、会場に詰めかけたファンたちを、伸びやかな歌声と華やかな衣装で魅了していた。また、ファッショナブルな衣装やメイクでさまざまなコンセプト撮影に挑戦したフォトブック「Lumiere」も12月に発行。声優活動だけではなかなか見ることのできない、スタイリッシュな雰囲気の写真も収録され、鬼頭の新たな一面を垣間見ることができたとあって、大きな話題を呼んだ。

そんな鬼頭がナレーションを務めるのが、ナショナル ジオグラフィックの歴史ドキュメンタリーシリーズの最新作「仰天!海の底まる見え検証:核兵器の残骸」だ。現在、世界各地の海の底には、圧倒的な破壊力を保持している核兵器など、危険な遺物が散乱している。これら極秘の残骸を調査し、何十年も秘められていた真実を明らかにするため、核時代の幕開けとなった時代を検証する。

今回は、ナチスの核計画を阻止した妨害工作から、ウランの運搬中に沈没した船、CIAのミサイル回収作戦まで、正確なデータに加えて未公開映像や機密情報にもアクセス。画期的なCGI技術を駆使して、海中に潜むこれらの秘密を解き明かしていく。

鬼頭のナレーションは、「虚構推理」の岩永琴子役でも聞くことができた、静かで落ち着いたトーンで進んでいく。1つひとつの言葉を噛みしめるように、1942年の大戦時、ノルウェー南部のティン湖に沈んだ鉄道連絡船が、大戦中にナチスが核兵器を製造しようとしていた証拠でもあること、そしてその船がついに発見されたことを視聴者に告げていく。水深460メートルという、人間が潜るには深すぎる湖に投入された水中ドローンに設置されたカメラが、ついに船の姿を捉える場面では、鬼頭のクールな声にも驚きと期待の色が滲む。

そして、「仰天!海の底まる見え検証」シリーズ最大の見どころでもある、水中に沈んでいた船を最先端CGI技術によって再現するシーンでは、まさに謎を解き明かしていく探偵のごとく、説得力あふれた語り口を聞くことができる。

(c)National Geographic

多彩なフィールドで活躍する声優陣と共に、世界の水中に沈むさまざまな秘密に迫る本シリーズ。彼らの美声をナビゲーターに、知的好奇心をくすぐる時間を過ごしてほしい。

文=中村実香

この記事の全ての画像を見る

放送情報

仰天!海の底まる見え検証:核兵器の残骸
放送日時:2022年2月26日(土)20:00~ほか
チャンネル:ナショナル ジオグラフィック
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

詳しくはこちら

キャンペーンバナー