現在、BSスカパー!で放送中のドラマ「I"s(アイズ)」。思春期の男子にとって"恋愛バイブル"として人気を博した桂正和による漫画が原作の作品だ。
そんな注目作に出演する若手キャストにインタビューを敢行! 第4回目には、主人公・一貴(いちたか)が高校3年生の夏に海辺で出会う2つ下の後輩・磯崎泉役を演じる萩原みのりが登場。泉は、同じクラスの美少女・葦月(よしづき)伊織に思いを寄せる一貴に、積極的にアプローチを仕掛けていく。
――原作の「I"s(アイズ)」を読んでどんな印象を受けましたか?
「すごく好きです。オーディションを受けるときに、原作の絵が可愛すぎて『何でこのオーディションを私が受けることができるんだろう?』と思いましたね(笑)。調べていくうちに、オーディションを受ける前から泉ちゃんという女の子がどんどん好きになっていって。受けたときに『どうしても泉ちゃんを演じたいです』と監督に伝えました」
――出演が決まったときの心境は?
「どうしても演じたいと言ったにも関わらず、不安が大きかったですね。漫画の女の子のキャラクターがすごく可愛いし、描かれている泉ちゃんに自分がたどり着けるのかというプレッシャーがかなりありました。キャストが決定してから、女子キャストだけのリハーサルがあったんです。その帰り道に友だちを呼び出して『みんなスタイルがいい......それに可愛すぎる。あそこに並べない』って弱音を吐いたのを覚えています(笑)」
――泉というキャラクターの魅力は?
「カッコイイところだと思います。好きな人に体当たりでぶつかっていけるのってすごいことですよね。そんな泉に憧れを抱いたのかもしれません」
――自身と似ている部分はありますか?
「私も、ひとつスイッチが入るとガッと集中するんです。そういう部分では似ているなって思いました。というのも、高校生の頃、私は台本をもらうとそればっかり読んでしまって、全然勉強しなくなっちゃうんです。親がマネージャーさんに『テスト後に始まる作品のときは、台本を渡すのを遅らせて欲しい』って言うくらい(笑)。スイッチが入ると、他のものがどうでもよくなってしまって。だから泉ちゃんが一貴に対して真っ直ぐな気持ちも分かるなと思いました」
――どのようにして泉を役作っていきましたか?
「印象的だったのは、撮影場所に到着したときに、監督さんが付箋をくださったんです。その小さな付箋には、一言だけ気持ちやセリフが書いてあって。それはドラマになったときにカットされた泉ちゃんの気持ちやセリフだったんです。直接表現はしないけれど、泉ちゃんは根底にこういう気持ちを持っているという意味でくださったと思います。その付箋を見て1日の気持ちが変わるくらい、撮影中は私にとって大切なものでした」
――泉を演じる上で、意識したことは?
「泉を演じるときに、一番大切なのは"一貴先輩を好き"でいること。細かい見え方でいうと、一貴先輩の目線や表情をちゃんと見て反応する事に気を付けていました」
――ドラマ全体で、印象的なシーンを教えてください。
「たくさんあるんですけど、私は1話の冒頭の伊織ちゃんのカットですね。それを見ていたら、オープニングまでに涙がなぜかあふれてきてしまって。でもその話を女子キャストに伝えると、みんな同じ経験をしていたんですよね。冒頭で、自分自身も伊織に恋をしました」
――ちなみに学生時代に戻れるなら、どんな恋愛に憧れますか?
「私、中高ずっと女子校だったので、全く共学の恋愛が分からないんですよね。なので、ドラマや映画の恋愛模様が実際に起こっているのかな〜って信じているんです。でも、男の子が学校にいるっていう状況が分からないから......本当はどうなんだろ?こんな恋愛ができたらいいな〜とは思いますけどね!」
――最後に、今後どんな女優になっていきたいですか?
「これといった目標は決めないようにしているんです。ゴールを決めるとつまらなくなってしまうかなって。役者を始めたきっかけも、一枚の紙(台本)をもらったみんなが違うことをやるっていうレッスンを遠くから見ていたときに『芝居って面白い』って思って始めたので、決まっていないからこそ面白いなと思います。なので、決まっていないところへ向かっていきたいなっていう思いが強いですね。ただ、ゴールがないと進んでいるか進んでいないかも分からないので、その分不安も大きいと思います。でも、悩むのもアリだし、どれだけ嫌なことがあっても引き出しが増えるだけだし、ある意味ポジティブに持っていけることが楽しいなって思っています」
文=横前さやか 撮影=横山マサト ヘアメーク=芹川善美
放送情報
ドラマ『I"s(アイズ)』 第6話
放送日時:2019年3月8日(金)21:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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