自動車YouTuber・ウナ丼こと宇並哲也が語る自動車バラエティ番組の魅力

新旧の"クルマ"を楽しく紹介するYouTuberの"ウナ丼"こと宇並哲也さんは、海外の自動車バラエティの大ファン。自身も愛してやまない「トップギア」シリーズをはじめとするクルマ番組の魅力を伺った。

「トップギア シーズン2/シーズン3」より

Copyright:BBC

「『トップギア』シリーズは、クルマ好きではない人にもお薦めできるクルマ番組だと思います」と、宇並さんは大絶賛。もちろん、同番組の長年のファンでもある。

「クルマの安全性を確かめるために爆破したり、高性能なクルマを集めてスピード勝負をしたりと、一見、滅茶苦茶。昔の日本のバラエティ番組をほうふつさせるノリの良さです。そこまでやるの?と視聴者を驚かせて、楽しませてくれます。ホスト3人の毒舌もスパイシーで面白い。それでもクルマ好きの僕が共感できるのは、出演者や番組スタッフが大のクルマ好きであること。バラエティだけど、内容に嘘がない。良いクルマは褒めるし、ダメなクルマは本気でけなす。愛があるんですよね」

宇並さんの一押し回が、「トップギア シーズン3」の第5回と第6回だ。

「僕が大好きなのが、トヨタのピックアップトラック『ハイラックス』が、本当に頑丈か確かめるテスト企画です。でもそのテストが超過酷。荒れる海に沈めたり、障害物にぶつけたり、最後には廃ビルとともに爆破までする。それでも頑張るハイラックスの姿は、感動ものですよ。日本車ってすごい、と素直に思いました」

体のいい言葉ではなく、実際の映像で、現実を示す。そんな体当たりの姿勢が視聴者を引き付けるのだ。

「特選!カー・SOS 思い出の名車」より

(c)National Geographic

「カー・SOS」は、オーナーの走れなくなった旧車を、新車同然に再生する番組だ。

「古い名車のぼろクルマを買ってきて直す番組はたくさんあるけれど、『カー・SOS』の特徴は、修理の対象がオーナー車というところです。しかもオーナーが直すことを断念し、長く眠っていたクルマばかり。だから毎回大変です。しかも修理担当のファズは癖のある男で、ときに不機嫌。たまに『やりたくねぇ』と怒り出すこともある。だから見る側もハラハラします。しかも相方との相性もやや微妙(笑)。それでも何とかしてしまう男気を見せてくれます。名車を修理する番組は他にもあるけれど、『カー・SOS』は1台ずつに人と愛車のドラマがある。思わず泣かされちゃうこともしばしばですよ」

長く愛される番組だけあって、本当のクルマ愛を感じられる2本だ。

うなみ・てつや●「ウナ丼」という名前で活動する、元自動車専門誌編集長の自動車系YouTuber兼ライター。公式チャンネルの登録者数は、14万7千人を誇る。'80〜'90年代の旧車紹介が人気を集めている。

取材・文=大音安弘

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放送情報

トップギア シーズン2/シーズン3
放送日時:2020年9月7日(月)15:00~
チャンネル:ディスカバリーチャンネル

特選!カー・SOS思い出の名車
放送日時:2020年9月11日(金)22:00~ ほか
チャンネル:ナショナル ジオグラフィック 未知の自然・宇宙・歴史

※放送スケジュールは変更になる場合があります

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