俳優・青柳翔「『たたら吹き』を多くの人に知ってもらいたい」【動画あり】

EXILE HIROがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めた映画『たたら侍』は、名刀を生み出す唯一無二の鉄・玉鋼(たまはがね)を作ることを宿命づけられた男が、侍に憧れて旅立ち、やがて大きな騒動に巻き込まれるさまを描き出す人間ドラマである。第40回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門最優秀芸術賞をはじめ、数々の映画祭で賞を受賞するなど、世界中で高い評価を受けた。主演の伍介を演じた青柳翔が、当時の思い出を振り返る。

2017年に公開されてからほぼ1年。このたびTV初放送となりますが今のお気持ちは?

「スタッフ、監督、地域の方々、キャストも含めて、長い期間をかけてとても大切に作った作品です。公開から1年後にテレビ初放送ということですが、このように取材などであらためて作品について振り返る機会もいただき、ありがたい環境の中で芝居をさせてもらったんだなと実感しました。また、本作を通してもっと『たたら吹き』のことを多くの人に知ってもらえるきっかけとなればと思いました」

HIROさんがプロデュースした企画ということで、プレッシャーがあったのでは?

「ありましたね(笑)。この作品の撮影に入る前から、舞台となる島根県でキックオフイベントを行うなど、いろいろと盛り上げていただきましたし、オープンセットも作りました。地元の方に協力してもらった作品だったので、そういったプレッシャーもありました。もちろん、どの作品であっても一生懸命やることに変わりありませんが。HIROさんが関わっている作品では、何度もご一緒した方が多いので、そういった面ではリラックスできる面はありますが、それに甘んじてはいけないなという思いもありました」

35mmフィルムで撮影された景色が非常に雄大で、自然豊かで素晴らしい環境だったかと思うのですが。

「そうですね。オープンセットを1から作りましたし、良い画を撮るために天気待ちや撮影日をずらしたこともありました。それができたのは監督の人柄もありますし、島根県の方々の協力もあったからだと思います。そういう風に撮りたいものを撮るための環境を用意していただいたことに感謝しています。錦織監督が、「あそこにある雲がいいね。あの雲がこっちに来たら撮影をしようか」と言って、撮影を待ったことがありましたが、僕らにはそれがどの雲か分からなくて(笑)。(小林)直己さんと一緒に、何となく「あの雲だっけ?」なんて言いながら待っていました。それだけゆとりを持って撮影ができるということは滅多にあることではないので、最高の環境で撮影をさせてもらったなと思っています」

この作品に懸ける思いが強かったというHIROさんからアドバイスは受けたのでしょうか?

「現場には何回か来てくださったのですが、頑張ってねと。応援してくださっている感じでした。HIROさんとは普段から、あれは面白いねとか、これはおいしいねみたいな、アドバイスというよりは、普通の話をすることが多いかもしれないですね」

その時は"レモンサワー"で語り合うんですか?

「いや、実はビールなんです。最近はあまりレモンサワーを飲んでいる人は少ないですね(笑)。そもそも最近はみんなで集まる機会も少し減ってしまったかもしれません。」

最後にこれから『たたら侍』をご覧になる方々にメッセージをお願いします。

「映画『たたら侍』は、島根県の皆さんのご協力の下、監督、スタッフ、HIROさん、そしてキャスト全員、チーム一丸となって作った作品です。日本の美しさや、日本独自の製鉄技術である『たたら吹き』という伝統を知ってもらう、いいきっかけになる作品なので、ぜひ見てください」

文=及川静 撮影=中川容邦

この記事の全ての画像を見る

放送情報

たたら侍

放送日時:2018年5月6日(日)19:00~

チャンネル:時代劇専門チャンネル

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像