磯村勇斗が「社会への葛藤」を巧みに表現!倍賞千恵子の名演も心を打つ「PLAN 75」が抱える強烈なテーマ性

「PLAN 75」
「PLAN 75」

(C)2022「PLAN75」製作委員会 / Urban Factory / Fusee

昨年、日本映画「ドライブ・マイ・カー」の国際長編映画賞受賞が大いに話題を呼んだアカデミー賞。第95回を迎える今年も3月13日(月)(日本時間)に開催を控えているが、本年度の同部門日本代表としてノミネートが期待されていたのが、「PLAN 75」(2022年)だ。

残念ながらアカデミー賞選出は実現しなかったものの、第75回カンヌ映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に出品された同作は、これが長編初監督作品となる早川千絵監督が「カメラドール特別表彰」を受賞。その後も、国際映画祭への出品が相次ぎ、30以上の国と地域での配給が決まるなど、世界中から大きな注目を集めた。

「PLAN 75」の原点となる同名短編を含むオムニバス「十年 Ten Years Japan」
「PLAN 75」の原点となる同名短編を含むオムニバス「十年 Ten Years Japan」

(C)2018 「Ten Years Japan」Film Partners

海外で注目されるきっかけとなった「ナイアガラ」(2014年)など、これまでにも数々の短編映画で頭角を現してきた早川監督。初長編映画「PLAN 75」も、是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」(2018年)の一編として発表した短編「PLAN75」がもとになっている。

そんな原点とも言える同名短編を監督自ら長編化した「PLAN 75」は、75歳以上が自ら生死を選択することができる制度<プラン75>ができた架空の日本が舞台。超高齢化社会問題の解決策として施行されるが、対象者となる高齢者はどのように受け止めるのか。また事業に携わる若者たちは何を考えるのか――。

プラン対象者や制度側で働く人々の苦悩を通じ、"生きる"ということ、命の価値とは何かというセンセーショナルな問いをあらゆる世代に突きつけていく1作だ。

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放送情報

PLAN 75
放送日時:2023年3月12日(日)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
放送日時:2023年3月13日(月)17:45~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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