四季シリーズの1作目「秋の童話」(2000年)で脚光を浴びたウォンビンが演じたのは、父親の会社を継ぐために映画監督の夢を諦めた韓国人青年ジフン。最後の思い出に映画を作ろうと香港を訪れたものの、ひったくりのトラブルに巻き込まれてしまう。
韓国では若手スターとして既に人気を確立していたウォンビンは、どこか母性本能をくすぐるこのジフン役で日本でも知名度が急上昇。その後、チャン・ドンゴンと兄弟役を演じた映画「ブラザーフッド」(2004年)の記録的ヒットとも相まって、瞬く間にペ・ヨンジュン、イ・ビョンホン、チャン・ドンゴンと並び、"韓流四天王"の一角へと上り詰めていくことになる。
ウォンビンは撮影当時20代半ば。"映画監督"という夢に対する未練を覗かせるなど、心の闇を感じさせる彼特有の影のある魅力は「friends」でも健在。将来への葛藤に加え、国境や文化、言葉の壁など様々な困難に直面しながらも、愛を貫く純粋かつナイーブな姿はまさにハマり役と言えるだろう。
一方、職場の先輩(矢田亜希子)に誘われて香港にやって来るも、ひったくりに遭う智子を演じたのが深田恭子。勘違いで、ジフンを警察に突き出す...という最悪な出会い方をした2人だったが、一文無しの智子に食事をご馳走し、そのお詫びとしてジフンの映画撮影に協力したことから、次第に距離を縮めていく。
ひったくり犯を見つければ後先考えずに捕まえようとする、真っすぐだがどこか抜けている女性像をチャーミングに体現した。自分の気持ちに鈍感なジフンに、時にはいじらしい顔を浮かべたりと、当時20歳の深田が放つ純真な魅力が眩しく、瑞々しい存在感に溢れている。
そんな2人の国境を越えたロマンスだけでなく、「パリの恋人」(2004年)のイ・ドンゴンや、「朱蒙(チュモン)」(2006年)でトップ女優の仲間入りを果たすハン・ヘジンといった韓国の人気俳優たちの特別出演も貴重。さらに、20年以上前の香港や韓国のロケーションも今振り返ると新鮮で、日韓共同制作ならではの多彩な見どころが詰まっている。
放送情報【スカパー!】
日韓共同制作ドラマ「friends」
第一夜
放送日時:2024年1月14日(日)18:30~、2月16日(金)14:00~
第二夜
放送日時:2024年1月14日(日) 20:30~、2月16日(金)21:00~
チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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