岐洲匠＆八村倫太郎(WATWING)が体現した「さはとき」の関係性...教師×生徒の不器用な純愛模様が刺さる「佐原先生と土岐くん」

佐原役の岐洲は、ジュノン・スーパー・ボーイ・コンテスト出身にして、スーパー戦隊シリーズ「宇宙戦隊キュウレンジャー」(2017年)で本格俳優デビューした正統派イケメン。近年ではNHK大河ドラマ「どうする家康」(2023年)で結城秀康を演じるなど、俳優として幅を広げている若手注目株だ。

本作では、その端正なルックスを活かし、生徒からも慕われる佐原一狼という明るい理想の教師像を爽やかに表現。問題児の土岐にも偏見を持つことなくフラットに向き合う一方で、水泳選手として将来を嘱望されていた過去や昔の恋を引きずる"陰"のある一面も覗かせ、佐原というキャラクターに深みと奥行きを持たせている。

土岐役の八村は、ホリプロ初の男性ダンス＆ボーカルグループ・WATWING(ワトウィン)のメンバーであり、TBSドラマ「君の花になる」(2022年)の劇中ボーイズグループ・8LOOMの一員を演じるなど、表現者としても躍進中。喧嘩の理由に耳を傾けてくれた担任の佐原を慕い、「先生に会いたい」という一心で学校に通うようになる健気な高校生を真っすぐに演じた。

因縁をつけてくる他校の生徒を敵意むき出しでボコボコにする一方で、佐原の前では借りてきた猫のようにおとなしくなったりと、乙女チックなリアクションが何ともいえず可愛らしい。喧嘩を咎める佐原に追いかけられれば、怒られているにも関わらず、「おいかけっこ、ちょっと楽しい」と心の声を漏らしながらニヤつくなど、恋に舞い上がる純情キャラをチャーミングに体現した。

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