松重豊主演「孤独のグルメ」シーズン1は食事シーンの原点はもちろん、井之頭五郎の人間性や過去が垣間見られるレアシーンありの必見作
- 俳優・女優
- 2024.08.25
シーズン1のロケ地は都内が中心となっているが、千葉県浦安の駅に降り立つ#4では、五郎がパームツリーの風景に「ここはカリフォリニアか?」と驚がく。打ち合わせ相手の女性に式場に案内され、花嫁を見た時にはフランスに住んでいた頃の恋愛に想いをはせるなど、独身主義の五郎の意外な過去を垣間見ることができる。
#11では、文京区根津の飲み屋さんの特辛カレーを味わっていると、酔っ払いが絡んでくる。そこで五郎は「表に出ましょう」と連れ出し、アームロックを決めて追っ払ってしまう。五郎の男らしさが感じられるシーンだ。さらに、スーツにネクタイが定番の五郎だが、仕事が次々にキャンセルになり、オレンジのジャケットにマフラーというカジュアルファッションに身をまとい、杉並区永福で不機嫌な顔で釣りをする回(#5)も。井之頭五郎の人間性や歴史が見られる、原点ここにありのシリーズだ。
■山椒の辛さでハイになり、定食の安さに頬をつねったり...五郎の食事満喫シーンの原点
そしてもちろん、五郎の食事を堪能するシーンの面白さもこのシリーズから始まっている。#3の池袋で入った四川風中華料理店では店員に「カラいよ」とニヤニヤしながら言われながらも「汁なし坦々麺」を注文。案の定、舌がしびれるもハイになって完食してしまう。#6では、中野区鷺宮のとんかつ屋でミックスカツ定食を頼み、出てきた料理を見て「上がヒレカツ、下がチキンカツ...2階建か。いいじゃないか」と心の中でつぶやく、五郎独特の感想フレーズも展開される。#10の豊島区東長崎の大衆食堂では、食べられるのか心配になるくらいのおかずとご飯をガツガツ食べて、その安さに夢なのかと頬をつねり、おいしいものには目がない姿を見せるシーンも。
シーズン1は、五郎の人間性が分かるレアなシーン、そして今に通じる五郎の食べ姿など、改めて見返したい一作だ。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
孤独のグルメ
放送日時: 9月7日(土)9:00~
チャンネル: チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
※全12話一挙放送
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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