
(C)2025『知らないカノジョ』製作委員会
――撮影中、印象に残ったことはありますか?
中島「大切なシーンの1つで、僕が抑えられなくなったことがあって。そこまでにリクとミナミの感情にしっかり寄り添えてたからなのか、曲を数秒でも聴くと号泣しちゃう瞬間がありました。それで、本来はミナミが歌っている視線の先に僕がいるはずだったのですが、監督から"もう健人くん、抑えられないから大丈夫、出て"って(笑)。リハが始まって10分で退場させられたことがありました。一回、お風呂に入って、もう1回撮影に来ましたからね」
milet「そうだったんだ!?」
中島「それから逆に僕の涙が止まっちゃった時もあったんです。感情移入はできているんだけど、時間制限もある中で何回撮り直しても泣けなくて。現場全体が"ちょっともうしょうがない、OKかな"ってなったときがあったんです。ただ、その時に、諦めきれなくて。ラスト1回だけ、お願いしたんです。その時にmilet、ミナミが手を握ってくれて"リク君、私たちは愛し合ってたのよ"って言ってくれたんですよね。そしたら、めちゃくちゃ泣いてしまって...」
milet「あの時は、涙を流してほしいと思ったとかではなくて、私がそのときリクに、映画を見てくれている人はきっとこう思うんだろうなって。こんなつらい切ないシーンだけど、ミナミとリクってあんなに愛し合ってたんだよなって思うんだろうなって思って、そこを伝えただけでした」
中島「いや、すごかった。俺、対面の芝居の場合って、プレッシャーがあるから、力んじゃうんです。いくつかの映画の中で、慰められて、よりダメになったことがあって。でも、今回は役で話しかけてきてくれたのもあって、一気に思い出したんですよね。デートのシーンとかを。本当に"何作目?"って感じの引き出し方をされました」
milet「いやあ、女優2周してるかな(笑)」
中島「してるよ、本当!終わった後に"あの涙は私の涙でもあるよね"って言ってくれたんですけど、本当におっしゃる通りですって思いました」

(C)2025『知らないカノジョ』製作委員会
――最後に公開を楽しみにされている皆さんに見どころやメッセージをお願いします
中島「大切な何かを、より大切にしようと思える作品だと思います。日常の中で、欠けているものを見つけられる映画でもあると思いますし、今生きているこの世界がより愛おしく思える、当たり前じゃないんだなっていうことを痛感できる作品かなと。目の前のことに対して感謝であふれるような、そして大切なものをより豊かにしていきたいと思えるような作品になったんじゃないかなと思うので、ぜひともご家族や、あなたの大切な人と見てほしいです」
milet「私が初めて演技をした作品でもありますし、中島さんとしてもソロとして初めての主演作品なので、今まで見ていた中島健人さんと全然違う顔がこのリクによって引き出されているんじゃないかなと思います。大切な人や物、そういったものを今の向き合い方でいいのかなって考え直させてくれる、でもそれはちょっと優しく向き合わせてくれるような映画で。しんみり染みてくるような愛おしい映画なので、ぜひ劇場で見てほしいです」
映画情報
知らないカノジョ
2月28日(金) 全国ロードショー
配給:ギャガ
クレジット:©2025『知らないカノジョ』製作委員会
出演:中島健人 milet 桐谷健太 中村ゆりか 八嶋智人 円井わん / 眞島秀和 風吹ジュン
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