――愛美を演じてみて、自分の中で新たな発見はありましたか?
「こういったライバルのような強いキャラクターを演じるのは初めてだったのですが、すごく楽しかったです。普段の生活では絶対にできないような大胆な行動や、社会で生きていく上では抑えなければいけないような感情をそのまま表現できるのが、演じていてとてもスカッとしましたし、この役に出会えてよかったなと思いました。こういう役をもっと演じていけたら嬉しいなと、新たな発見がありましたね。個人的には自分の目元についてあまり好きではないというか、少し目がきつく見えるところが気になっていたんです。でも、今回はあえてその特徴を役に活かせたらいいなと思いましたし、いつもとは違うメイクや、ほくろをつけたビジュアルもすごくしっくりきました。この作品自体が自分を受け入れることの大切さを描いていますが、愛美を演じることで、私自身もこれまでコンプレックスだと思っていた部分をどんどん活かしていきたいと思えるようになったのが、大きな収穫でしたね」
――今回は学校が舞台ですが、もし菅井さんが学生時代に戻れるとしたらどんなことをしてみたいですか?
「私は女子高に通っていたのですが、女子高ならではの青春をしっかり味わえたなと思っていて。でも、ひとつ後悔しているのは、もっとちゃんと授業を聞いておけばよかった...(笑)。大人になってみると、あれだけ学べる環境があるのは本当に貴重だったんだなと実感します。もちろん、当時も真面目に授業を受けようとはしていたんですけど、やっぱり隣の子とおしゃべりしちゃったり、眠くなってノートを途中で書けなくなったりすることがあったんです。今思えば、先生に恥ずかしがらずにもっと質問したり、積極的に勉強に取り組んでいればよかったなと感じます」
――菅井さんのパブリックイメージだと優等生を思い浮かべる方も多いと思います
「どちらかといえば、真面目に勉強にも取り組んでいたと思うんですけど、ちゃんと聞いてるはずなのに、テストの成績が良くなかったタイプだったんですよね(笑)。一番厄介というか...。私は授業もできる限りちゃんと聞いていたし、態度も決して悪くなかったんですけど、それでもなぜか成績が伸びなかったんです。でも、学校以外でも最大限に勉強できる環境を整えてもらっていたので、それには本当に感謝していますし、環境があるだけじゃなくて、自分の理解の仕方とか、勉強のやり方をもっと工夫すればよかったのかなとも思います」
――麗奈がメイクと出会うことで人生を好転させるストーリーですが、菅井さんの人生を大きく変えたものはありますか?
「人生を大きく変えたのは、やっぱり所属していたグループの存在です。19歳の時に、学生時代にオーディションを見つけて飛び込んで、それが今年で10年になります。正直、当時は10年も続けられるとは思っていませんでしたが、思い切って挑戦して本当によかったなと思っています」
――あの時踏み出した一歩が今の菅井さんに繋がっているわけですもんね
「そうですね。オーディションに飛び込んだ自分の決断もそうですが、何よりも見つけてくださった方々や応援してくださる皆さんには感謝してもしきれません。あの頃はただ純粋にアイドルに憧れていて、その憧れが自分を突き動かしてくれたんだと思います。何も考えずに『やりたい!』という気持ちだけで飛び込んだけど、その思い切りがあったからこそ、今の自分があるんだなと改めて感じます」
――菅井さんとしては本作のどこに注目して観てほしいですか?
「映画は本当にキュンキュンできて、何よりも画面が美しくて眩しいので、観ていただいたら、きっとすごくポジティブな気持ちになれると思います。前編では学生時代のキラキラとした青春が描かれて、後編では少し大人になった恋愛模様が繊細に描かれているので、どちらも合わせて観ることで、より満たされる作品になっているので、前編後編どちらも楽しんでいただけたら嬉しいです。そんな中で、愛美も自分の好きなものに向かって、とにかく全力で突き進んでいきます。彼女の強いガッツや行動力に、少しゾクッとするような瞬間もあるかもしれないんですけど、その中で見えてくる彼女の成長も感じてほしいです」
取材・文=川崎龍也 撮影=MISUMI
映画情報
『⼥神降臨 Before 高校デビュー編』3 月 20 日(⽊・祝)/『⼥神降臨 After プロポーズ編』5 月 1 日(⽊)⼆部作連続公開
詳しくは
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