奥平大兼の役作りのルールは「その時の感覚を信じる」、内気な高校生を演じた映画『か「」く「」し「」ご「」と「』の撮影秘話
俳優

――今作を含め、これまでも学生役を演じる機会の多かった奥平さん。今年1月期に放送された「御上先生」(TBS系)では迫真の演技が話題となりました
「『見てました』とか『あれで知りました』と言ってくださる方がすごく多いですね。みんなで頑張って作ったものがたくさんの方に届いたと思うと、すごくうれしいです。僕自身も『御上先生』を通してメンタル的に強くなれた部分があって。生徒たちを割と引っ張っていくポジションだったので、弱々しくしていたら場が締まらないし、僕が『頑張ろう!』と思っていかないとそういう空気にもならないのかなって。堂々と、自信を持ってやろうと思っていました」
――街で声を掛けられることも増えましたか?
「いやー、それはあまりないかも。全くないこともないですが、僕は普段、周りから『ビックリするぐらいオーラがない』と言われるんです(笑)。下を向いて歩いているっていうのもあるかもしれませんけど(笑)。もちろん声を掛けてくれたらお話しすることもあります。勇気を振り絞って来てくださったと思いますので」

――奥平さんの出演作品はどれも高い演技力に引き込まれます。役に入るときのマイルールなどはありますか?
「僕、役作りをあまりしたことがありません。俳優としての経験はまだ5年ほどですし、そこまで多くの現場を重ねているわけでもないので、正直、台本を見てもどうすればいいのかよく分からないですね。基本は現場で考えています。ネガティブな意味ではなく、その場で感じたことしか出せないし『その時々の感覚を信じてやるしかない』というスタンスなのかもしれないです」

撮影=市村円香 取材・文=川倉由起子
映画情報
映画『か「」く「」し「」ご「」と「』
2025年5月30日(金)公開
詳しくは
こちら