母となった石原さとみが見せる新境地!「ミッシング」に繋がるキャリアの出発点「わたしのグランパ」

俳優

「ミッシング」 (C)2024「missing」Film Partners
「ミッシング」 (C)2024「missing」Film Partners

今年5月に第二子出産を発表した石原さとみ。出産後の現在は活動をセーブしているが、高い評価を得た主演ドラマ「アンナチュラル」(2018年)、同作と同じ世界線上で物語が展開する大ヒット映画「ラストマイル」(2024年)への出演、MCを務める生活科学情報エンタメ番組「あしたが変わるトリセツショー」(2022年〜)など、近年も活躍は多岐に渡る。

そんな石原が、「母となった今だからこそ、この役と向き合えた」と語る作品が映画「ミッシング」(2024年)だ。9月20日(土)にWOWOWシネマで放送される本作は、"人間描写の鬼"と呼ばれる吉田恵輔監督(※「吉」は正しくは「つちよし)」が脚本も兼ねて描くヒューマンドラマ。愛する娘が失踪し、出口のない暗闇に突き落とされた家族が、どうにもできない現実との間でもがき苦しみながらも、その中で光を見つけていく姿をリアルかつ繊細に描き出す。

石原さとみが行方不明になった娘を捜す母親役を熱演した「ミッシング」
石原さとみが行方不明になった娘を捜す母親役を熱演した「ミッシング」

(C)2024「missing」Film Partners

吉田監督に出演を直談判したという石原。本作では、失踪した幼い娘を懸命に探し続けるが、夫婦間の温度差やマスコミの報道、SNSでの誹謗中傷により、次第に心を擦り減らしていく母親・沙織里を演じている。肌荒れや身体の緩さだけでなく、髪の毛を傷ませるためにボディソープで洗うなど、失われた日常に疲弊した沙織里らしさを見せるために細部に至るまで徹底した役作りを行なった。

これまでのイメージを一新させる難役に体当たりで挑み、焦燥感や怒り、疲弊していく様を熱演。不安定で複雑な心の内や愛娘への思いもリアリティをもって体現する、圧巻の演技を見せた。

「わたしのグランパ」
「わたしのグランパ」

(C)「わたしのグランパ」製作委員会 (テレビ朝日/株式会社ホリプロ/株式会社シグロ/東映ビデオ株式会社)

20年以上のキャリアを持ちながら自分を変えようともがき、今も進化を続ける石原。そんな彼女の出発点であるデビュー作「わたしのグランパ」(2003年)も同じく9月20日(土)にWOWOWシネマで放送される。第51回読売文学賞を受賞した筒井康隆の同名小説を映画化した本作は、菅原文太がグランパ役で主演を務め、その孫娘でヒロインの珠子役を石原が演じている。

五代家の一人娘・珠子は、優しい両親と祖母の4人家族で平凡な生活を送っている中学1年生。だがある日、親友の敵討ちで暴力団に単身乗り込んで組員を殺害した祖父・五代謙三が、13年に及ぶ服役を終えて帰ってくる。出所した謙三を商店街の人たちは温かく迎え入れ、珠子の日常にも変化が起きる。義にかられて事件を起こしながらも町の誰もが愛してやまないグランパと、孫娘の心の交流を描くハートウオーミングストーリーだ。

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放送情報【スカパー!】

わたしのグランパ
放送日時:2025年9月20日(土)15:30~
ミッシング
放送日時:2025年9月20日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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