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「ジョシデカ!−女子刑事−」出演時の仲間は、演じる役柄とは違って新人ではないにしても、この時まだ20代。タッグを組む泉が厳しい女刑事を地でいくような大先輩であるのは同じだ。そんな泉との初タッグとなれば仲間のプレッシャーは想像に難くない。
しかし、人情味とフレッシュさ溢れる新人女性刑事・来実として、折れない心で真正面から役に対峙する。白いパンツスーツに仲間の艶やかな黒髪が映え、拳銃を構える鋭い眼光も勇ましい。
来実は苦手な運転でさっそく華子を振り回し、助手席の窓から追跡中の車のタイヤを撃ち抜こうとして雷を落とされる。「クソババア」などとんでもない暴言まで躊躇なく吐くが、それをまた泉が流石の演技力と広い懐で受け止め、軽快な掛け合いを展開する。2人の凸凹コンビぶりが楽しい。
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また、仲間と泉の最強タッグに加えて、大ヒットドラマ「美しき日々」(2001年)で日本でも高い人気を誇っていた"韓流のプリンス"ことリュ・シウォンも好青年ジウォン役を好演。来実の憧れの教官・岩代役の片平なぎさのほか、益岡徹、大倉孝二、袴田吉彦、田中哲司ら実力派俳優陣も物語に奥行きを与える。
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男の刑事が活躍する作品に比べて数少ない女性同士のバディものとして、新しい形の刑事ドラマとなった本作。仲間と泉が演じる"ジョシデカ"コンビが、時に友情を育み時にいがみ合いながらも、少しずつ絆を深めて活躍する様が生き生きと描き出されていた。
文=中川菜都美









