樋口日奈が語る恋愛の難しさ...パートナーは"ベター"か"ベスト"か『本命じゃなきゃよかったのに』インタビュー
俳優

ーー実歩乃は栄成と再会することで心が揺らぎます。演じるうえで大切にしたことは?
「今回のお話は『きれいな恋』というよりも、湿度が高い印象を受けました。いろいろな感情が入り混じり、心が揺れ動く姿が魅力的だと感じたのと同時に、丁寧に演じなければ、視聴者の方に共感していただけないだろうな、と思ったんです。
やはり、浮気相手同士だった二人が再会する物語なので、一歩間違えると批判を招く恐れもある。皆さんに没入してもらえるよう、表情、視線、セリフ、感情の揺れ...その一つひとつの塩梅をどうするべきか。そのあたりを意識しながら演じました」
――やりすぎても、やらなさすぎてもよくないんですね
「10年前の学生時代の回想シーンはピュアでいいと思うのですが、基本的には30歳の実歩乃を演じるので、若すぎる恋心を表現してもダメだと思うんです。年齢を重ねたからこその『真っすぐには歩めない複雑さ』をあらわさなければ、『30歳なのにまだこんなに幼いの?』と違和感を持たれてしまいますし、実歩乃がただの悪者になってしまう気がしたんですよね」

――栄成と再会したとき、実歩乃はどんな気持ちだったのか。樋口さんはどうお考えですか?
「忘れられない相手ではあったので、運命を感じてしまったと思います。『ダメだ』と分かっていても、自ら沼にハマりにいってしまう...。もし私がその立場にいたら『ご縁があるんだな』と感じてしまうでしょうし、諦める心はありつつも、どこかで期待してしまう自分がいるかもしれません。
10年も忘れられないって相当好きな相手だっただろうし、それほど自分の価値観に影響を与えた人だと思うので、運命を感じちゃうよなって思います」
――樋口さんから見て、パートナーとしての栄成はどう映りますか?
「10年前、栄成と関係を持ったときに交際していた彼氏がいたのですが、その彼こそが実歩乃にとっての『ベターなパートナー』だったと思うんです。だけど、刺激をくれる相手は、どうしても魅力的に映ってしまうもの。タイミングも重なった分、栄成に惹かれてしまう気持ちも分かります。
誰しもベターな相手に出会うことはあると思うのですが、ベストな相手とはなかなか巡り合えません。その『ベスト』な相手こそが栄成だったんじゃないかなって。この10年の間、実歩乃もさまざまな人と出会ってきたはずなのに、どこかで何かが違うと感じていたと思うんです。彼女の心をギュッとつかんで離さないのは、10年間変わらず栄成でしたし、それほど他の人にはない魅力があったのだと思います」









