"異色作"『ヒグマ‼』の世界観に飛び込んだ鈴木福――闇バイトとヒグマをつなぐ脚本の妙

俳優

(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会

――演じられた役柄と似ていると感じる部分はありましたか?

「ポジティブなところですね。小山内はネガティブに入ってもそこで何もしないという選択をせず、行動を起こして次に立ち向かう力を持っている子だと思います。僕も割とポジティブで、嫌なことがあっても『よし』と切り替えて次に進むタイプなので、そういう部分は似ていると思います。あとはこだわりの部分かな。彼はゲームが得意で、僕自身は仮面ライダーや野球が好きで、オタクレベルに詳しかったりするので、何かにのめり込む感覚は共通しているかもしれません。ただ、母親と一緒にゲームをするという設定はありましたが、実際の僕は母とゲームをすることはないので、その点は違いますね」

――雪山のシーンが多くありましたが、特に印象的なシーンや、苦労したシーンはありますか?

「そうですね、いっぱいあります。皆さんと、夜ご飯を食べたのも楽しかったですし、ケータリングでご飯を出していただいたので、温かいごはんが食べられたことも喜びでした。あと、シーンの撮影でいうと、臓物が飛んでくるというカットは、人生でもなかなか経験できないことだったので印象に残っています。その結果として偶然生まれた顔血まみれのビジュアルなど、ハプニングから作品の良さが生まれた瞬間もありました。大変だったのは、ヒグマに襲われるシーンはすべてナイターで撮影していたことです。日没から朝までが勝負で、4日間ほど昼夜逆転の生活をしていました。その間に『ZIP!』などの他の仕事もあったりして、スケジュール的なバランスが大変でしたね。ちょうどMLBの東京シリーズの開幕の頃だったので、取材に行きながら撮影もしていました」

――作品の見どころやメッセージをお願いします

「不思議な映画になっていると思います。闇バイトやヒグマという時事ネタ的な要素もありますが、ただ何が起こるか分からないというだけでなく、キャラクターたちを楽しんでほしいです。僕たちも誠心誠意をもって演じているということは知ってほしいですね。見た人それぞれが、自然との向き合い方や命の重さ、自己との向き合い方を少しでも考えるきっかけになればと思います。

また、この作品の特徴的なのは、今の時代にあえて昔の撮影技法で作られている点です。CGではなく造形のヒグマを使い、アナログ的な撮影方法を採用しています。それが逆に新しさになっていると思います。今という時代に、あえて今じゃない方法でやっているからこそ面白いのかもしれません」

(C)2025映画「ヒグマ!!」製作委員会

文=HOMINIS編集部

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