伊藤健太郎の素晴らしい演じ分け!ヒロイン・筧美和子の魅力もたっぷり!本宮泰風プロデュース「静かなるドン 第6章」
俳優
(C)新田たつお・実業之日本社/映画「静かなるドン2」製作委員会
ヒロイン・秋野明美役の筧の演技も目を引く。明美の物静かでおっとりしたところは、筧自身と重なる部分が多いように感じられる。大袈裟な動きをしたり、感情をむき出しにしたりするようなことはなく、ナチュラルな演技が見ていて心地いい。新鮮組や敵対する組の組員たちが血気盛んだったり、落ち着きがなく騒がしいからこそ、明美の存在が際立っていたりする。
静也が"静かなるドン"であるのと同様に、明美も"静かなるヒロイン"と言える。しかし、おっとりしているが、決して"か弱い"わけではない。個展を開いたり、第4章で才能が認められて海外へ旅立ったりと、自分のやりたいことをしっかりとやり抜く芯の強さも持っている。
第5章には明美は登場しなかったが、第6章では明美が帰国し、再び物語に合流する。静也にとって大切な存在であり、物語においてもキーパーソンの一人であることは間違いない。静也を演じる伊藤と、明美を演じる筧の演技に注目しながら、第6章以降も楽しんでもらいたい。
文=田中隆信









