――勝地さんと河合さんのお互いの印象は?
河合「"勝地さん、すごいな"ってずっと思っていました。たぶん自分の身体に染みついている感覚。舞台っていう空間にどうやっているかっていう感覚がすごく身体にある方なんだなっていうことも思いましたし、とにかくどっしり立っている姿っていうのがすごく安定感があって、見ていてお客さんが不安にならないっていうか隙がない。自然なのに隙がない感じがして、本当に胸を借りるような気持ちで稽古をしていました」
勝地「吸収がめちゃくちゃ早いです。たぶん、河合さんも役柄の気持ちが分からない分、動くのがすごく難しいはずなので、どう動いていいか悩んでいたと思うんです。でも岩松さんから『もう少し動いてほしい』と言われていて。僕はその姿を見て、それが真実だと思うので、その動きに感動を得ていました。"そんな簡単にパンパン動けないよね"と。でも、そこを動いてみることによって変わっていく姿もすごく素敵で。家に帰ってたぶん台本読んで、動くにはどうしたらいいだろうと、落とし込む作業もしているんだと思うし、動いていたら変わったこともあっただろうし、見ていてすごく面白いです」
――これから観る人へメッセージをお願いします
勝地「岩松さんの話は難しいとよく言われるんですけど、僕にとっては全然難しくなくて、全部の意味を辿ろうとすると難しいかもしれないですが、基本的には自分が感じ取っていければいいと思います。誰しも故郷があって、あの時の誰かに会って...という話だったりするので、楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています」
河合「私が演じる立場で思ったのは、本当に何が起きていたかっていうこととか、"あれってどうなったんだっけ"って、岩松さんの舞台を観ていたらわからなくなるような、真実がなんだったのか、っていうことは意外とわからなくても面白いと思って。それが面白くなるかは、目の前の人との関係性をちゃんと表現できるかっていう私たち役者にもかかっているし、岩松さんの演出にもかかっていると言えますが、ちゃんとそこを届けられれば、本当のことが何だったんだっていうことはあんまり考えなくても、面白いんじゃないかと思います。もう少しおおらかに観ても大丈夫だと思います!」
文=HOMINIS編集部 写真=宮川舞子









