高倉健三浦友和の力強い全身全霊の演技!儚く美しい吉永小百合との共演も必見「海峡」

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『海峡』(C)1982 TOHO CO., LTD.

森谷司郎監督が、高倉健、吉永小百合、三浦友和、森繁久彌の豪華スター共演で青函トンネル工事に執念を燃やす人々を描いた、東宝創立50周年記念の大作「海峡」(1982年)が、WOWOWプラスで放送される。

本州と北海道を結ぶ青函トンネルを実現させるため、鉄道員の阿久津(高倉)は青森県の龍飛に赴任する。彼は岸壁から身を投げようとしていた女性・多恵(吉永)を救い、彼女を行きつけの居酒屋に預けた。工事にはトンネル堀りのプロ、岸田源助(森繁)が加わり、若い工員・成瀬仙太(三浦)も参加。しかし津軽海峡の下を貫通させるトンネル工事は度重なる出水に見舞われ、作業の行く手を阻む。困難に挑む阿久津たちの27年間にわたる人生を、映画は壮大なスケールで描いている。

■トップスター・高倉健の全身全霊の演技

高倉健と三浦友和の力強い演技はもちろん、儚く美しい吉永小百合にも注目
高倉健と三浦友和の力強い演技はもちろん、儚く美しい吉永小百合にも注目

『海峡』(C)1982 TOHO CO., LTD.

高倉健は1960年代に東映の任侠映画スターとして人気を博したが、1970年代半ばにフリーになってからは、「八甲田山」(1977年)と「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)での好演によって、ジャンルを超えた日本映画を代表する名優へと成長。その後も降旗康男監督と組んだ「駅STATION」(1981年)が各映画賞を総なめにし、国民的スターへと上り詰めた。

その後を受けて主演したのが、森谷司郎監督とタッグを組んだ「海峡」であり、何度も挫折しそうになりながら不屈の闘志で難工事成功のために立ち上がる男の、苦悩と熱い魂を全身で表現した。

特にトンネルが貫通した瞬間に涙目になりながらガッツポーズをする表情には、演じた阿久津の工事に懸ける想いが凝縮されていた。彼はこの映画以降も当時の日本映画歴代第1位の興行収入を上げた「南極物語」(1983年)を始め、降旗監督と組んだ「居酒屋兆治」(1983年)、「夜叉」(1985年)、「あ・うん」(1989年)や、ハリウッド映画「ブラック・レイン」(1989年)に出演し、1980年代にトップスターの座を維持しつづけた。

■美しい吉永小百合の抑制された演技も刺さる

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