(C)NHK
いまから15年前、2011年3月11日に起きた東日本大震災。津波で海に押し流され、がれきの上で3日にわたって海を漂流した男性の体験をドラマ化したのが、震災から10年を経た2021年に放映された「NHKスペシャル 星影のワルツ」だ。
救助されるまでの43時間、がれきの上で寒さに震えながら生き抜いた主人公・孝志を遠藤憲一が、その妻・恭子を菊池桃子が演じている。2人はこれまで何度か共演はしてきたが、夫婦として本格的に組むのはこれが初。しかし本作で2人はまるで長年連れ添った夫婦のようなコンビネーションを見せている。
劇団出身の遠藤憲一のドラマデビューは1983年、NHKの時代劇「壬生の恋歌」だ。脇役など下積みを経て、1990年代には強い目力を武器にVシネマのやくざモノを中心に硬派な役でブレイク。多くのアウトローを演じ、「ミスター・Vシネ悪役」と呼ばれて人気を博した。
やがてドラマでも活躍するようになった遠藤の転機となったのが、2010年NHKの朝ドラ「てっぱん」。不器用だが愛情深いヒロインの父親を演じて以降は「怖い顔をして面白いことをする」役も増え、いまやシリアスからコメディまでどんなキャラクターも自分のものにしてしまう技巧派としてドラマや映画に引っ張りだこの人気俳優となった。
菊池桃子は1980年代に一時代を築いた人気アイドル。映画「パンツの穴」(1984年)のヒロイン役でデビュー後は、歌手を中心にタレント活動で人気を博した。アイドルとしての菊池の持ち味は、身近にいそうなかわいい子。多くのアイドルがひしめいていた当時、舌足らずでどこか頼りなさげな口調の菊池は、癒やし系アイドルとしてファンを魅了した。1990年代より俳優活動の比重が高まり、結婚や出産、子育てを経ていく中でアイドルのイメージから脱却。窪田正孝の母を演じた朝ドラ「エール」に代表される、やさしさの中に芯のあるお母さん俳優として定着している。









