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第2シリーズがより視聴者にウケたのか、第3シリーズは全シリーズから7ヶ月という早さで帰ってきた。舞台は同じく、月島中央署。こちらの署に糸村が馴染んでいたところに、西村雅彦演じる"森田宗介"というくせ者が加わることになり、チームに異変が生じることとなる。
森田は警視庁からやってきた警部補で、プライドが高く、自分はすぐに警視庁に戻るからと言って、月島中央署に馴染もうとしない。くせ者・森田によって捜査をかき乱されたりもするが、糸村は自身のやり方を変えず、次第に森田も影響を受けていくことに。第1シリーズ、第2シリーズで作り上げてきた"糸村聡"の人物像を、第3シリーズではより深く掘り下げていて、新たなフェーズに入ったと言える。
上川が演じる糸村聡のユニークさを、うまく引き出しているのは、甲本雅裕が演じる科捜研の研究員・村木繁。鑑定の腕前は抜群で優秀だが、いつも糸村に振り回されている。忙しい中、無理難題を押し付けてくる糸村をかわそうとするが、結局は引き受けてしまっている。
月島中央署に糸村が移動した後も、糸村が頼りにしているというか、鑑定を押し付け、変わった関係性のバディみたいな存在になっている。この二人のやりとりが「遺留捜査」の面白さを引き上げているかもしれない。第4シリーズで糸村が京都に異動するが、村木も一緒に京都に行くので、第3シリーズ以降もこのコンビの活躍が楽しめる。
文=田中隆信









