(C)2007 福田ますみ/新潮社 (C)2025「でっちあげ」製作委員会
綾野のほか、原告である律子を演じた柴咲も、過剰報道のきっかけを作った記者・鳴海役の亀梨も、嫌な役どころで物語に重厚さを加える。刺すような律子の視線に無機質な表情に背筋が寒くなる。彼女の異常性を柴咲が見事に体現。そして、正義感だけではない様々な思惑が入り混じる鳴海という男を、亀梨がこの上なく憎らしく人間らしく演じ切った。
日常の延長線にある極限状況を描き出す、真実に基づく真実を疑う物語。男は殺人教師か、体罰は行われたのか否か。実力派が本気でぶつかり合うハイレベルな芝居、ルポルタージュにエンターテインメントを上手く織り合わせた三池監督による細やかな演出が、よりリアルな恐怖を作り出す。裁判シーンの静かな心理戦、綾野らキャスト陣の熱演は見応え十分だ。
文=中川菜都美





反町隆史、亀梨和也ら豪華すぎるオールスターキャストが「北方謙三 水滸伝」で演じる"梁山泊"の面々" width="304" height="203" loading="lazy" fetchpriority="high">




