10代の広瀬すずが多感な女子高生を体現 池田エライザ山本舞香らと"まぶしい青春模様"を繰り広げた映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

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「SUNNY 強い気持ち・強い愛」
「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

©2018「SUNNY」製作委員会

また、"サニー"のメンバーがそろったときの空気も魅力的だ。派手なファッション、勢いのある会話、少し無茶な行動。彼女たちはとにかくにぎやかで、感情の出し方もまっすぐ。その中で奈美は、最初こそ受け身に見えるが、仲間と過ごす時間の中で確実に存在感を強めていく。芹香、奈々、梅たちの個性を受け止めながら、自分の色も少しずつ出していく広瀬の演技が、グループの空気をより生き生きと見せている。

90年代パートには、ルーズソックス、プリクラ、カラオケ、ヒット曲など、当時を象徴する要素が次々と登場する。だが、広瀬が演じる奈美を通して見ると、それらは単なる懐かしさの小道具にはならない。奈美にとって、その音楽やファッションは、昨日まで知らなかった世界へ踏み出すきっかけだ。仲間と一緒に街を歩き、笑い合い、少し無茶をしながら、自分の中に眠っていた明るさや強さを見つけていく。その瞬間のワクワク感を、広瀬はまっすぐな表情で体現している。

篠原が演じる現在の奈美とのつながりも見逃せない。大人になった奈美は、日々の暮らしの中で、かつての自分から少し遠ざかっている。だが、若き日の奈美があれほど全力で友人たちと向き合い、笑い、泣き、心を動かしていたからこそ、現在の奈美がもう一度"強い気持ち"を取り戻していく姿に説得力が生まれる。広瀬が演じる青春時代は、単なる回想ではなく、大人になった奈美の中に残り続けている大切な記憶そのものなのだ。

旬のキャストたちの共演で、にぎやかでエモーショナルな青春の時間を築き上げている「SUNNY 強い気持ち・強い愛」。その中で広瀬は、転校生の戸惑い、仲間に出会った喜び、友人と心を通わせる高揚感、二度と戻らない時間のまぶしさを、生き生きと演じている。重厚な役柄を次々と担う現在の広瀬を知っているからこそ、本作で見せた10代の輝きはより鮮やかに映るはずだ。奈美として"サニー"の輪に飛び込み、物語に爽やかな青春のエッセンスを加えている広瀬に、自然と目を奪われることだろう。

文=川崎龍也

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