「豊臣兄弟!」の主従関係とは一変!小栗旬&池松壮亮の全身全霊の熱演にも心揺さぶられる感動作「フロントライン」
俳優
大河ドラマ「豊臣兄弟!」が放送を重ねるたびに話題を呼んでいる。戦国武将たちの生き様に肉迫するドラマは濃密だが、中でも織田信長役の小栗旬と豊臣秀吉役の池松壮亮の一筋縄ではいかない主従関係は緊迫感に溢れ、作品をより一層盛り立てている。
そんな注目の小栗と池松が共演を果たした映画が「フロントライン」(2025年)だ。2020年2月に発生した、豪華客船での日本初の新型コロナウイルス集団感染。間近に迫りくる未知なるウイルス、コロナ禍の恐怖は今なお記憶に新しい。
6月27日(土)にWOWOWシネマで放送される本作は、日本初の新型コロナウイルスの集団感染に挑んだ人々の事実に基づく物語。半年以上にわたって各所に取材を重ね、社会的意義と並々ならぬ覚悟を持って映画化された。我々と同じ日常を持ちながらも、目の前の命を救うことを最優先に"最前線=フロントライン"で立ち向かった人々の姿を描くヒューマンドラマとなっている。
2020年2月3日、豪華客船がアジア各地に寄港した後に神奈川・横浜港に入港。入港後に感染者が確認され、日本は初めて未知のウイルスに直面する。乗客乗員は56ヶ国3,711名、感染者数も治療法も不明。当時、大規模なウイルス対応専門機関は存在せず、災害派遣医療チーム"DMAT"が駆り出されることに。災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていない。責任者も分からず報道も過熱する中、彼らは全員が下船できるよう全力を挙げて事態の収拾に挑む...。
(C)2025「フロントライン」製作委員会
小栗は、本作の主人公で一番のキーパーソンとなるDMATの指揮官・結城英晴を演じる。結城は市民病院で救急部部長を務める叩き上げの救急医。自他ともに認める医師としての腕と判断力を持ち、神奈川県の医療危機対策統括官も務める。県庁からの一本の電話から日常が慌ただしく動き出し、クルーズ船内の対策本部で全体指揮を執ることに。隊員に死ぬかもしれない場所に行くよう命じる、重い使命を背負う難しい役どころだ。
未曾有の事態に相対する困惑や葛藤、徒労感や怒り。厚労省と対立しながらも命を最優先に、やれることは全部やるという信念を持って、人道的に正しい選択をすべく闘う。現場で走り回るヒーローではないが、真実味のある演技と強いリーダーシップで存在感を見せる。
厚生労働省から派遣された医政局医事課の役人・立松信貴を演じるのが松坂桃李。押しも強く上から目線の男で、当初は結城らと摩擦を起こす。対立しながらも現状を打開すべく、自らの力を尽くす。最前線で尽力するDMATや船員、船内に残された人々を目の当たりにして、少しずつ変化が生まれていく。キャラクターとして振れ幅の大きい存在を、松坂が細やかに演じた。
DMATの立ち上げに尽力し、実働部隊のトップを担う仙道行義を演じた窪塚洋介は、本作がキャリア初の医師役に。最も個性的なキャラクターだが、唯一無二の独特な佇まいと自然体の演技で、船内の緊迫感をリアルに伝える。戦友でもある結城に対してだけでなく、検疫ら責任者にも歯に衣着せぬ物言いで主張を曲げない。徹底した現場至上主義の切れ者は、窪塚のハマり役だ。











