「豊臣兄弟!」の主従関係とは一変!小栗旬池松壮亮の全身全霊の熱演にも心揺さぶられる感動作「フロントライン」

俳優

2
「フロントライン」
「フロントライン」

(C)2025「フロントライン」製作委員会

池松が演じるのは、地元である岐阜に家族を残して横浜に駆けつけたDMAT隊員・真田春人。患者の一番近くで治療にあたる危険な役割を引き受け、愛する家族が差別を受けるのでは、患者の飛沫を直に浴びる自分も感染するのでは、と不安を抱えながらも懸命に自分の仕事を続ける。防護服を着てほぼ顔が見えない中でも、患者や仲間に寄り添う言葉に優しさと誠実さが滲む。マスクの下の表情や言葉にしない胸の内が伝わるのは、池松の高い演技力があってこそだろう。

全世界が経験した未曾有のパンデミック。あの時、あの船で何が起こっていたのか。綿密な取材から丁寧に紡いだ物語と小栗らキャストの熱演で、ドキュメンタリーのごとく描き出される。当たり前だった日常がかけがえのないもので、その日常を取り戻すために献身的に尽力した多くの人々がいたことを、真摯に伝えてくれる。今だからこそ、本作を通じて改めて自分ごととして考えたい。

文=中川菜都美

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2
Person

関連人物