エンタメづくりからひも解く小池徹平の"俳優としての矜持"「ラクはするけど、手抜きはしない」【スカパー!30周年】
俳優

――ご自身とかけ離れている役もあると思います。そうした場合、演じるのは苦しいものなのでしょうか?
「たとえば、大きな犯罪を起こす役だった場合、そんなことはしたことがないので、なぜ犯罪をしたのか、どうしてそこに至ってしまったのか。キャラクターが抱えていたもの、背負っていたものを紐解いていくと、その人物像が見えてくるのかなと思います。知らない感情を無理やり作るのは、自分の中で嘘になっちゃうんですよ。だから、自分の人生経験に近しい気持ちや体験を重ねてアプローチしていきますね。
正解や不正解はないですが、『こう演じたらこう見えるだろう』ということはあまりやらないですね」
――小池さんが表現するエンタメを楽しみにされている方も多いと思います。小池さんにとってファンはどんな存在ですか?
「自分の中で"ファミリー感"みたいなものを感じていますね。ファンクラブ配信をはじめ、ファンの方に向けた活動もやらせてもらっていますが、いざ触れ合うとみんなめっちゃ優しいんです。昔は『かっこいい姿だけを見せなきゃいけない』と思っていたけど、今はそれを取っ払って、自分らしさをさらけ出しているし、
ファンの皆さんは"自分をさらけ出せる存在"になっていますね。『こういうことあって大変だったんだよね』『みんながいるから頑張れるわ』と言えたり、ファンの方から『疲れた』と聞いたら『今度舞台やるからまた見に来て元気になってよ』と言えたり、お互いを支え合えている。そうしたやりとりがたくさんできるのはありがたいですね」

――今後もエンタメを作る表現者として、大切にしたいことを教えてください
「性格的に、任されたものに対しては責任を持って全うしたいと思っています。『自分だけ良ければいい』ではなく、カンパニー全体、作品全体が良くなればいいという気持ちでやっているので、そこはこれからも大事にしていきたいですね。その中で、ラクはするけど、手抜きはしない。これからも、俯瞰で自分を見ながら、いい力の抜け具合で、やることはしっかりやろうという気持ちでいます」
取材・文=浜瀬将樹 写真=内田大介











