長尾謙杜×山田杏奈が抑制と揺らぎの芝居で好演!相次ぐ不審死の陰で深まる危うい初恋を描く「恋に至る病」

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「恋に至る病(2025)」
「恋に至る病(2025)」

(C)2025 『恋に至る病』製作委員会

2025年も「室町無頼」や劇場用映画初主演となった「おいしくて泣くとき」と話題作への出演が続き、2026年2月公開の「木挽町のあだ討ち」では仇討ちを成した若侍・伊納菊之助を演じるなど、なにわ男子のメンバーでありながら俳優としても着実に存在感を広げる長尾謙杜。2026年は「ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編」のアシㇼパ役や、6月公開の主演作「NEW GROUP」などへの出演が続いており、主演を務めたNHKドラマ「リラの花咲くけものみち」も、當真あみや萩原利久らと再集結する続編の放送がこの夏に決定するなど、話題は尽きない山田杏奈。そんな2人がW主演を務めたのが、7月26日(日)にWOWOWシネマ「W座からの招待状」枠で初回放送される映画「恋に至る病」だ。

他人と深い関係を築かないように生きてきた内気な高校生・宮嶺望(長尾謙杜)は、父親の転勤で転校した先の学校で、誰からも好かれる人気者の女子生徒・寄河景(山田杏奈)と出会う。周囲との間に壁を作りがちな宮嶺に対し、景は持ち前の明るさで距離を縮めていき、二人は水族館へ出かけるなど次第に親密になっていく。だが同じ頃、同級生の根津原が遺体で発見されたのを皮切りに、クラスでは不審死が相次ぐようになる。誰よりも景に惹かれていく宮嶺だったが、やがて彼女こそがこの連続する死に関わっているのではないかという疑念を拭えなくなっていく......。

長尾謙杜が殺人疑惑を抱えながらも一途に恋人を想い続ける高校生を演じる『恋に至る病』『恋に至る病(2025)』
長尾謙杜が殺人疑惑を抱えながらも一途に恋人を想い続ける高校生を演じる「恋に至る病(2025)」

(C)2025 『恋に至る病』製作委員会

「月の満ち欠け」で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した廣木隆一が監督を務める本作は、斜線堂有紀の同名小説を原作に、ピュアな初恋とじわじわ忍び寄る疑惑を同居させた恋愛サスペンス。長尾は、他人を遠ざけて生きてきた宮嶺が初めて誰かを深く求めるようになっていく過程を、丁寧な芝居で体現している。

転校初日、クラスに馴染めずにいた宮嶺が、景のひと言をきっかけに教室の空気を変えられていく場面。始まったばかりの恋にどこかぎこちなく浮かれ、消しゴムの貸し借りといった些細なやり取りひとつにも心を動かされていく水族館デートの場面。いじめの主犯格だった根津原に景が立ち向かう姿を目の当たりにし、恋心をさらに募らせていく場面。宮嶺の中で景への想いが少しずつ膨らんでいく過程を、長尾は大げさな台詞に頼ることなく、表情や視線の微妙な変化だけで丁寧に積み重ねていく。

やがて同級生の不審死が相次ぎ、誰よりも大切な景を疑わずにはいられなくなっていく宮嶺。それでも彼女への想いを手放せない葛藤を、長尾は声を荒げることなく内側にこもった芝居で表現し続けた。事件の捜査に伴う取り調べの場面で見せる、疑いを抱えてもなお景を求め続ける宮嶺の表情は、この映画の着地点を静かに物語っている。

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