のんが"クセ強"な新人作家を熱演!コメディセンスが光る映画「私にふさわしいホテル」

俳優

Ⓒ2012 柚木麻子・新潮社 Ⓒ2024「私にふさわしいホテル」製作委員会

圧倒的な透明感を放ちつつも、スクリーンの中ではチャーミングに暴れ回る俳優・のん。2013年にNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロイン・天野アキを演じ、社会現象を巻き起こしたことはご存知の方も多いだろう。

2016年に公開された片渕須直監督による劇場アニメ「この世界の片隅に」では主人公・すずの声を担当し、戦時中の広島・呉を生きる女性の日常を温かみのある声で表現し、2022年には自ら脚本・監督・主演を務めた映画「Ribbon」が公開され、クリエイターとしての一面も示した。

そして、同年公開の主演映画「さかなのこ」では、さかなクンをモデルにした主人公・ミー坊を見事に演じきり、第46回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞を受賞するなど、国民的ヒロインとして一躍注目を浴びてから、独自の表現活動を突き詰める現在に至るまで、のんは常に日本のエンターテインメント界に新鮮な驚きを与えてきた。俳優活動に加え、音楽・アート・映画制作などマルチな表現活動を継続している。

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のんが映画「私にふさわしいホテル」で見せるコメディエンヌぶりに注目
のんが映画「私にふさわしいホテル」で見せるコメディエンヌぶりに注目

Ⓒ2012 柚木麻子・新潮社 Ⓒ2024「私にふさわしいホテル」製作委員会

そんな彼女のコメディセンスが爆発している作品が、8月23日(日)に日本映画専門チャンネルでTV初放送される、柚木麻子の同名小説を映画化した「私にふさわしいホテル」(2024年)だ。のんが演じたのは、新人賞を受賞したにもかかわらず、頑固な大御所作家の酷評により、受賞作の単行本化もされないまま鳴かず飛ばずの生活を続ける新人作家・中島加代子。権威としがらみだらけの文学界を舞台に、自ら道を切り開いていく文壇コメディである。

手段を選ばない大胆さと強烈な行動力を持ちながらも、どこか憎めない"クセ強"な主人公・加代子を、のんは表情豊かな芝居とテンポの良いセリフ回しで熱演している。次々と奇想天外な作戦を繰り出しながらも、夢を諦めないひたむきさや、図太い人間らしさをにじませることで、観る者を自然と彼女の味方に引き込んでいく。理不尽な格差、大人の事情が蔓延する世界で成功を自らの力でつかみ取ろうとする姿は、観る者に強烈な爽快感を与えてくれるはずだ。

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