Scientific Taskforce・通称ST(警視庁科学特捜班)リーダーの赤城左門は、ある事件をきっかけにひきこもりになった経験がある変わり者の捜査官。天才ではあるが、ルール無用のところがたまにキズである。
赤城を演じるのは藤原竜也。藤原は、抜群の推理で事件を解決する凄みを見せながらも、クスッと笑ってしまう赤城の"抜け"を見事に表現。赤城をただの「孤高の天才」ではなく、人間味と愛らしさが同居しているキャラクターに昇華している。事件解決の糸口が見えた際に放つ「謎がすべて解けてしまった〜!」という決め台詞も見どころのひとつだ。
そんな赤城とバディを組むのは、STの統括を命じられた若き警部・百合根友久だ。キャリア組として出世コースを歩んでいたものの、ある日突然、トリプルA級の能力を持つ"はみ出し者の変人たち"が集まるSTを任されることに。傍若無人なメンバーに振り回されながらも、百合根は成長していく。
真面目でまっすぐな性格ゆえに、STメンバーの変人ぶりに頭を抱える百合根を演じるのは、岡田将生。本作における"振り回される岡田将生"は実にハマり役で、観る者を惹きつけてやまない。特に藤原とのやりとりは必見で、ふと笑えるシーンはもちろん、事件に立ち向かう場面では、単なる凸凹コンビを超えた、唯一無二の信頼関係を感じさせてくれる。
「対極にいる二人」だから生まれる予測不能な相乗効果こそ、「刑事ドラマ×バディ」の真骨頂。「ST赤と白の捜査ファイル」は、「刑事ドラマ×バディ」の王道を突き進みながらも、ユニークで、胸が震えて、どこか愛おしい「最強の二人」の絆を描いた名作なのだ。
文=浜瀬将樹











