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本作の軸となるのは桜の「聞く力」である。桜は、DJや相談窓口係としての顔はもちろん、潜入捜査では、議員の事務所、囲碁クラブ、リサーチ会社などに潜り込み、役になりきって関係者の懐へと飛び込んでいく。
作品の中で次々と顔を変える桜の姿は、そのまま「さまざまな役を縦横無尽に演じる仲間由紀恵」の真骨頂を心ゆくまで堪能する時間となる。
時には自称売れっ子奇術師、時には任侠集団のお嬢である女性教師、時には戦国武将の妻など、これまで多彩な役柄を自在に演じ分け、確かなキャリアを築いてきた仲間。どれほど大胆な設定であっても確かな説得力を与える彼女の表現力は唯一無二だ。
「SAKURA~事件を聞く女~」は、そんな仲間由紀恵が持つ多面的な魅力と圧巻の振れ幅を、心ゆくまで全身で浴びられる最高の一作である。
文=浜瀬将樹











