観月ありさが「Answer~警視庁検証捜査官」で見せた新たな魅力 初の刑事役で体現した揺るぎない信念と正義感

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「Answer~警視庁検証捜査官」
「Answer~警視庁検証捜査官」

©東映

また、晶と周囲の刑事たちの関係性も見どころの一つだ。検証捜査係には、真面目な薄井昭三(松重豊)や、ベテラン刑事の小暮茂雄(片岡鶴太郎)ら個性的なメンバーがそろっている。当初は晶の積極的な姿勢に戸惑いを見せていた彼らも、事件に向き合う中で次第に影響を受けていく。晶が一方的に周囲を引っ張るだけでなく、それぞれの経験や能力を生かしながらチームとして機能していく過程も、本作の面白さとなっている。

強行犯係の管理官・永友真一(田辺誠一)とのやり取りにも注目したい。当初、晶の捜査方針に反発していた永友だが、事件の真相を次々と解き明かしていく彼女の姿を目の当たりにし、次第にその能力を認めるようになっていく。第5話では、かつての同期が転落死した事件をめぐり、永友自ら晶に再検証を依頼する場面も。立場や考え方の異なる2人が、事件を通じて少しずつ信頼関係を築いていく過程も、本作の魅力となっている。

振り返れば、観月の代表作である「ナースのお仕事」の朝倉いずみは、失敗を繰り返しながらも前向きに仕事に取り組む女性だった。また、「斉藤さん」の斉藤全子は、周囲に流されることなく、自分が正しいと思うことを貫く主人公。性格も置かれた環境も異なるが、どちらも自分なりの信念を持って行動する人物として、多くの視聴者の共感を集めた。

「Answer~警視庁検証捜査官」の晶にも、こうした観月らしいヒロイン像が受け継がれている。ただ、朝倉の親しみやすさや、斉藤さんの真っすぐな情熱とはまた異なり、晶からはキャリアを重ねてきた女性ならではの落ち着きと芯の強さが感じられる。周囲と対立することがあっても冷静に状況を見極め、自らの信念に従って行動する。これまでの役柄に通じる魅力を持ちながらも、初の刑事役を通して、観月は俳優としての新たな一面を見せている。

近年は「能面検事」で面倒見のよい大阪地検総務課の課長を演じるなど、年齢やキャリアに応じて役柄の幅を広げ続けている観月。今だからこそ、初の刑事役に挑んだ「Answer~警視庁検証捜査官」を振り返ることで、彼女が培ってきた表現力や、主演女優としての存在感を改めて感じられるはずだ。正義感と知性、そして人間味を兼ね備えた新海晶は、観月ありさの俳優人生においても印象深いヒロインの一人と言えるだろう。

文=川崎龍也

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