寺島進×黒木瞳の緊迫感あふれる競演!人情と事件が交錯する「駐在刑事」

俳優

寺島進が情に厚い「駐在さん」を演じ、黒木瞳が冷徹なキャリア署長として立ちはだかる「駐在刑事」
寺島進が情に厚い「駐在さん」を演じ、黒木瞳が冷徹なキャリア署長として立ちはだかる「駐在刑事」

©テレビ東京

笹本稜平の同名小説を原作とする「駐在刑事」は、2014年から単発ドラマとして放送され、人気を集めてきたシリーズ。2018年には連続ドラマ化され、奥多摩の豊かな自然と地域に暮らす人々の日常を背景に、人情味あふれるエピソードとシリアスな事件が交錯するサスペンスが展開する。

主人公は、かつて警視庁捜査一課の敏腕刑事だった江波敦史(寺島進)。ある事件の取り調べ中に容疑者が服毒自殺をしたことで、奥多摩の「水根駐在所」へ異動となるが、江波は腐ることなく「駐在さん」として地域住民の生活に寄り添い、日々の些細なトラブルから凶悪な殺人事件まで、水根の人々を守るために奔走している。

そんな江波の前に立ちはだかるのが、奥多摩署の新署長として赴任してきた緒方綾乃(黒木瞳)だ。元警視庁捜査二課の理事官という経歴を持つ緒方は、江波に対して厳しい態度を崩さず、2人の間には一触即発の緊張感が漂う。地域住民に寄り添う江波と、冷静沈着な緒方。異なる立場と信念を持つ2人の対立が、物語に新たな波紋を広げていく。

■熱を帯びた泥臭さと、氷のような冷徹さの対立

寺島進が演じる江波敦史の魅力は、義理人情に厚く、目の前の人を放っておけない人間味にある。地域住民と気さくに接し、困っている人に手を差し伸べる一方、事件が起きれば元捜査一課刑事としての経験を生かし、真相を追い求めていく。

対する黒木瞳演じる緒方綾乃は、冷静な判断力と隙のない立ち居振る舞いが印象的なキャリア官僚。仕立てのよいスーツを身にまとい、背筋をピンと伸ばした美しい佇まいで画面に登場する。緒方が江波に向ける視線の冷たさと、感情の起伏を一切見せない所作は、本作の見どころの1つと言える。

また、静かなる"圧"を伴って放たれるセリフは、緒方の底知れぬ恐ろしさをより際立たせている。何を考えているのか簡単には読み取れない緒方の言動も、物語の先行きを見えにくくし、サスペンスとしての興味を引き立てる。

これまでシリーズを通して江波と対立してきた警視庁捜査一課の管理官・加倉井国広(北村有起哉)との関係に加え、緒方という新たな人物が登場することで、事件の捜査だけでなく、警察組織の内側にある思惑も物語の重要な要素となっている。

■2人の因縁が物語を動かす、見応えある競演

黒木は連続ドラマ放送前の第5作からの参加だが、初登場から「駐在刑事」の世界に溶け込み、作品のサスペンス要素を一段と引き上げている。寺島が作り上げてきた温かな水根の空気に、黒木が冷たい風を吹き込むことで、事件は一層の深みを持つ。

緒方が奥多摩にやってきた真の目的や江波との因縁、そして2人の関係性の変化は、連続ドラマ全体を貫く軸として視聴者を最後まで惹きつける。寺島進と黒木瞳、それぞれの持ち味が生きた競演を通して描かれる、正義と因縁の行方。事件の真相とともに、2人の関係がどのように展開していくのかにも注目したい。

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る
  1. 1
  2. 2
  1. 1
  2. 2
Person

関連人物