梅田彩佳が考える「ダンスを言葉で表現するって何だろう」

ジャンルも年齢も関係なく、1チーム3人編成のチームがダンスバトルが繰り広げる「DANCE BATTLE TV PROUD シーズン3」に、タレントで女優の梅田彩佳がゲスト審査員として登場。アイドル時代からダンスの技術に定評があった彼女に、ダンスへのこだわりや今後の展望について直撃した。

――ゲスト審査員として参加されましたが、やってみていかがでしたか。

「『私が審査員をしていいのか?』という不安がありましたが、ダンスの細かい技術については私より他の審査員の方がすごいので、私はいかに楽しんでいるか、周りを巻き込めているかとか、その人が持っている特色を見て判断するようにしていました。あとは予想外のことをしてくれた人、何かしてくれるんじゃないかと思う人に注目しちゃいましたね。だから、次に何をするのか分からなくて、またそれを良い意味で裏切ってくれた人に点数を多く付けました」

――梅田さんもダンスが得意ですよね。見ていてダンサーの血が騒ぎませんでしたか。

「アンダーグラウンドのダンサーさんに比べたら全然うまくはありませんけど、踊りたくなりましたね。最近はワックダンスをやりたいと思っていて、ダンサーの友達に教えてってお願いしたりしているんです。だから、今回はワックのチームが2チームも出場していて、そのチーム同士のバトルを見られたので最高でした。すごくカッコイイし、華があるなと感じたので改めて習いたいという気持ちが強くなりましたね。いつかメンバーか友達を連れてやりたいです」

――ちなみに、ダンスをする時に気を付けているポイントはありますか。

「グループにいた時にすごく言われていたことなんですけど、表情を捨てないこと。私自身、それはすごく意識して踊っていました。顔がちゃんと生きているか、顔サー(表情が上手いダンサー)みたいな顔で踊っているか。もちろん、手先までちゃんと神経が行き届いているかとか体全体で踊っているかも重要です。そういうことを言われてきたので、審査員としてもそういう目線で見てしまいますよね」

――AKB を卒業された後は、得意なダンスを生かして学校の講師を始められましたよね。教える立場になった感想はいかがですか。

「誰かに教えるということの難しさを痛感しています。ある程度やっている子もいたりするんですけど、学校でダンス部が期間限定でできた時に、0からスタートの子が多くて、ダウン(リズムを取る時のダンスの基本)の仕方ってどうやって教えたら1番わかりやすいのかなとか。あとは言葉で教えたほうが頭に入る子もいて、ダンスを言葉で表現するって何だろうと思って(笑)。でも、そういう子もいるからいろんな教え方をしなきゃいけないので、すごく難しいですね。自分がやるよりも人に教えるほうが難しいんだなって改めて感じるようになりました」

――逆に、教える喜びみたいなものはありましたか。

「自分が振り付けをしたダンスを学校のダンス部に教えたんですけど、1カ月後に見に行ったらすごく上達していて感動しました。とても練習してくれたのが分かるし、1カ月でこんなに変わるんだと思ってうれしくなりましたね」

――ダンスで他にも活動されていることはありますか?

「ワークショップを募集していて、それは完全に学校のためですね。毎回授業で2時間も人に教えるのって、やっぱり難しかったんです。同じ事を教えるわけにもいかないので、場数を増やしたいなと思って始めたのがワークショップでした。初心者を募集したらダンスが未経験の人からのメールが多く集まったので『これめっちゃ勉強になるな』と思いました(笑)。教える側としてしっかりと取り組めば、学校にも還元できるかなと考えています」

――教えるのは本当に難しそうですね。実際、わからない人にはどうやって教えているんですか。

「手取り足取りしたほうが良い子は目の前で自分が踊ってみせて、違うところを教えます。すごく時間がかかる作業ですけど、自分が間違えているところはなかなか自分では分からないので、まずは気付かせてあげて、一緒にやることが大事なんです」

――指導する上で、1番大事にされていることはなんですか。

「楽しんでもらうことが1番だと思ってます。ダンスを嫌いになってほしくないですし、せっかく楽しみにして来てくれた子たちに楽しくなかったって思われたくないので。しっかり教えはするけど、根本は楽しいものなんだよっていうのを分かってほしくて、そこは意識しながらやっています」

――ダンスのことをたくさんお聞きしましたが、ダンス以外で好きな趣味などはありますか。

「実は、ポイントカードを集めるのが好きなんです。ポイントを貯めてモノを買えた時、とてもうれしいじゃないですか。買い物をする時カードを出すようにしていて、この間もたくさんポイントをゲットできたので、整骨院とかに置いてある肩こりをほぐす機械がオムロンから出ているんですけど、それと交換しました。ぶるぶるって電気が流れるあれです。すごくいいんですよ。あとは、旅行が好きなのでマイレージで貯めたポイントを使って海外旅行に行きました」

――海外旅行で1番印象的だった場所はどこですか。

「アメリカのニューヨークですね。地下鉄や道端、タイムズスクエアの前で普通に踊っていても違和感がなくて、街全体がエンターテインメントになっていました。その空気感がすごくすてきだなって」

――最後に、お仕事について今後の展望を教えてください。

「17歳でAKBに入ってから人に見られる仕事をずっとしてきましたが、ステージに立つこと、舞台に立つことはこれからも変わらずやっていきたいです。プラス、今は学校の先生としてダンスや振り付けもやらせて頂いていて、自分の作った振り付けや育てた生徒たちが評価されることにすごくうれしさも感じてきたので、自分がエンターテイナーとして立つのはもちろんのこと、愛される作品を作りながら誰かを輝かせることもできるような人になりたいなと思っています」

文・撮影=永田正雄

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放送情報

DANCE BATTLE TV PROUD シーズン3 #8
放送日時:2019年3月2日(土)22:00~
チャンネル:ダンスチャンネル by エンタメ~テレ

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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