宮藤官九郎三宅弘城が語る、舞台「ロミオとジュリエット」の難しさと面白さ

――では、宮藤さんが感じた三宅ロミオの魅力とは?

宮藤「三宅さんは持っているものをすべて惜しげもなく出してくれたので助かりました。なんと言ってもロミオは16歳ですからね(笑)。壁をよじ登ることまでやっていただいて」
三宅「だって、ほかで勝負するところがないですから(笑)」
宮藤「いやいや、芝居の経験と演技の幅は50代じゃないですか。だから、三宅さんがロミオを演じると、壊れたロミオもカッコいいロミオも両方が見せられる。そこがすごいなと思いました。笑いに関しても貪欲ですし。そうかと思えば、"ここからは笑いなしで真剣な見せ方をしないといけない"という場面では間違いのない演技をしてくださる。もちろん、これは三宅さんに限らず、出演してくださったすべてのキャストさんに言えることですが、本当に見事に表現してくださったなと感じています」

――そして今回ジュリエット役は、これが初舞台となる森川葵さんが演じられました。

宮藤「稽古中、どんどんと成長していった印象があります。演出をつけたところが必ず良くなるんですよね。映画(『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』)の時も同じように感じましたが、劇的に良くなる。最初は舞台に合わせた発声に慣れていなかったので、そこからのスタートではあったんですが、本番が近づくにつれて出来ていって。それに、きっと若さもあると思うのですが、演技に迷いがない。そこが特に素晴らしいなと感じました。これからも、ぜひ舞台もやっていってほしいなと思いましたね」
三宅「僕はロミオの目線でしか語れないのですが、娘でもおかしくない年齢差でしたからね(笑)。それもあって、最初は稽古中でも多少距離があったように感じていました。でも、劇場に入ってからはすごく心の距離が縮まったような気がします。舞台の中で2人だけの会話ができているなってどんどん感じていきましたし。宮藤さんがおっしゃるように、時間とともに実力を発揮していった印象がありましたね」

宮藤官九郎

――では最後に、またもしシェイクスピア作品をするなら?

宮藤「......僕はもういいです(笑)」
三宅「はははははは!」
宮藤「やるとしても、10年後ぐらいでいいかなぁ(笑)。『メタルマクベス』も初演は12年ぐらい前で、昨年の再演のときも少し書き直しましたけど、それは現在の感覚に合わせて編集しただけで、改めて『マクベス』と向き合ったというわけではないんですよね。そうした中で『ロミオとジュリエット』に挑んでみて、やっぱり大変だったので、次もあるなら12年後でいいかなって思いました(笑)。その時は三宅さんで『ハムレット』をやります(笑)」
三宅「僕も50歳にしてシェイクスピアデビューして、しかもロミオを演じるとは思わなかったですからね(笑)。でも、すごく面白いチャレンジでした。ですから、宮藤さんが願うのなら、12年後に、60歳を超えてなお悩んでるハムレットを演じたいと思います(笑)」

撮影=宮田浩史

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放送情報

M&Oplaysプロデュース「ロミオとジュリエット」
放送日時:3月10日(日)16:00~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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